SaaSとは、つまりソフトウェアを購入するのではなく、従量課金や月額固定料金で、ソフトウェアの使用権が与えられるビジネスをさしているが、いったいこれのどこが、10年以上前から提供されてきたASP(アプリケーションサービスプロバイダ)と違うのか、どの記事を読んでもさっぱりである。機能が豊富になったとか、これまでは技術的に難しかったことができるようになったとか、回線速度が速くなった(ブロードバンド?)ので大量のデータを扱えるようになった、というのはあくまでも側面の話であって、サービスの本質を表してはいないのだ。
これまで、ASPはあまりビジネスとして成功してこなかった(潰れたところがたくさんある)のと、実際にできることがそれほどたいしたものではなかった、ということから、市場からはあまり良い印象を持たれておらず、なかなか新しいビジネスを展開しにくい状況となっていた。そこで、これまでのASPとは全く異なるサービスを開始したかのように錯覚されるために「SaaS」なる用語が生み出された、と考える識者は私も含めてそれなりにいるようである。格好をつけて「SaaS」なんて呼ばないで、ちょっと古いけど
ASP2.0って呼べば?
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