2008/03/29

SaaSって要はASPだろ?

ここ数年、SaaSという言葉がIT業界を賑わしている。SaaSとはSoftware as a Serviceの略で、水道や電気のように、スイッチを入れたりノブをひねると電気や水が使えるのと同じように、欲しいときに欲しいだけソフトをすぐに使える、という構想のビジネス形態である。ちなみに、水道の蛇口をひねる、とよく言うが、蛇口はあくまでも水が出てくる部分のことで、ひねっているのは「ノブ」「ハンドル」「カラン」などと言うようである。
SaaSとは、つまりソフトウェアを購入するのではなく、従量課金や月額固定料金で、ソフトウェアの使用権が与えられるビジネスをさしているが、いったいこれのどこが、10年以上前から提供されてきたASP(アプリケーションサービスプロバイダ)と違うのか、どの記事を読んでもさっぱりである。機能が豊富になったとか、これまでは技術的に難しかったことができるようになったとか、回線速度が速くなった(ブロードバンド?)ので大量のデータを扱えるようになった、というのはあくまでも側面の話であって、サービスの本質を表してはいないのだ。
これまで、ASPはあまりビジネスとして成功してこなかった(潰れたところがたくさんある)のと、実際にできることがそれほどたいしたものではなかった、ということから、市場からはあまり良い印象を持たれておらず、なかなか新しいビジネスを展開しにくい状況となっていた。そこで、これまでのASPとは全く異なるサービスを開始したかのように錯覚されるために「SaaS」なる用語が生み出された、と考える識者は私も含めてそれなりにいるようである。格好をつけて「SaaS」なんて呼ばないで、ちょっと古いけど

ASP2.0って呼べば?


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