2006/06/29

逆転の発想

先日、真夏かと錯覚しそうな暑い午後の日差しの中、どうにも我慢出来なくなった私は、ここはひとつ、夏らしくアイスでも食ってやるかとばかりに、事務所の近くにあるスーパーに飛び込んだ。なんだかこう言うと、夏になるとアイスばかり食べているのか?とお思いの方も出てくるだろうが、実際には滅多に口にすることは無く、専らペプシコーラを飲んでいる。
そんな私がなんとも気まぐれにもアイスでも食ってみるか、と入った先で見つけたのは「きなこもち」アイス。よくある棒のついたアイスキャンデーなのだが、パッケージには佐賀のもち米を使用していると書いてあり、もちと関係があるようだった。
【定価の30%引き】丸永製菓 2000和風あいす きなこもち 100×20入
もちとアイスと言えば、誰もが連想するのは「雪見だいふく」なのだが、こいつはパッケージを見る限り外側はきなこ色に茶色くコーティングされとおり、見るからにもちで包まれているようには思えない。普通のアイスキャンデーを紅茶色の何かで包んだような、そう、よくあるチョコレートでコーティングされたアイスキャンデーを想像すれば、一番形としては近いようだ。どこにももちが入っているようには感じられないが、物は試しとかぶりついてみる。。。。
噛んでみると、その妙にもちもちした食感に驚かされる。私はいまだ食したことがないのだが、トルコ風アイスというのはこういうイメージなのでは?と思われるほど、普通のアイスとは異なり、まるでもちを食べているかのように容易には噛み切ることができない。そうか、なかなか噛み切ることができないから、もちのアイスと銘打っているのか、と勝手に納得し、なぜ噛み切れないのかシゲシゲと断面を観察したところ、驚くべき事実に気がついた。
アイスがもちもちしていて噛み切れないのではなく、アイスの中にもちがつまっているのだ。なんのことは無い、アイスが噛み切れないほどもちもちしているのではなく、ただ単にもちが噛み切れなかっただけなのだ。なんだかかなり騙されたような気分にさせられてしまうアイスだったが、気分はともかく味はうまかった。確かにアイスの中にもちをいれる、という発想の商品はこれまで見たことがなく、まさに雪見だいふくからヒントを得た、逆転の発想からうまれた商品だといえるだろう。気が向けば、また食べるかもしれない。

2006/06/27

策士、策に溺れる

ワールドカップ決勝トーナメントで本日零時から行われた、イタリアvsオーストラリアの試合は、オーストラリアのヒディング監督に対して、イタリアが前回大会での雪辱を果たせるか?と言う意味でも注目のカードであった。前回大会ではヒディング率いる韓国代表に対して、審判の不可解な判定もあって辛酸を舐めたイタリアには、是非ともリベンジを果たして欲しいところであった。
試合は前半からほぼ互角の戦いで、一進一退の展開が続いていたのだが、後半に入ってすぐにイタリアのディフェンスが相手のドリブルでの突破を阻止した際に、マラッティがレッドカードで退場となってしまい、ここから数的優位に立ったオーストラリアの猛攻が始まった。
さしものイタリアもこれまでか、と思われたがGKブフォンを中心とした鉄壁のディフェンスは、間断無く訪れるピンチにも果敢に立ち向かい、後半終了間際まで無失点で切り抜けたのだ。後半終了間近となっても、オーストラリアのヒディング監督は選手交代を行わず、延長戦に入ったところで戦力を一気に投入して疲れ切ったイタリアを粉砕する目論見であることは誰の目にも明らかで、1人少ない中、ピッチを走り回ったイタリアがその攻勢を凌ぎきることなど出来ない、誰もがそう感じ半ば勝利を諦めかけていた。
だが、イタリアの選手は最後まで諦めなかったのだ。後半残り3分を切ったとき、ヒディングの策を見透かしたかのように攻撃に討ってでたのだ。苛烈な攻撃はペナルティエリアでのファールを誘い、試合終了直前にPKのチャンスを得たのだ。蹴るのは途中出場のトッティ、大活躍のGKブフォンが怖くてまともに見れず後ろを向いて目を逸らす中、トッティの蹴ったボールはゴールネットに突き刺さる・・・・
その瞬間、主審は笛を吹き試合終了を宣告、耐えに耐えたイタリアに歓喜の瞬間が訪れた。遂に四年前の雪辱を果たし、仇敵ヒディングに辛酸を舐めさせ、オーストラリアの野望を打ち砕いたのだ。
ザマー見ろ、ヒディング、何が名将じゃ。くだらん策を弄するからこんな目に遭うんじゃアホンダラ?とっとと荷物をまとめて田舎に帰れっちゅうんじゃボケ?。。。。ハァハァハァ、フゥフゥ・・・失敬、ちょっと興奮してしまったようだ。ともあれ、イタリア代表は何というか、ほんと日本一だね。(日本ぢゃねぇだろ、ヲィ)

PS3は果たして買いか

近々発売される見通しのプレイステーション3、通称PS3だが、巷ではその価格設定に対する不満が爆発しているが、ソニーのエリクソンとか言う会長が「PS3は決して高くない」と発言したとかで、ニュースに上がっていたが、果たしてこの新しいゲームマシンは本当にお買い得なのだろうか。
なんでも、任天堂やらマイクロソフトが発売しているゲームマシンに対して約二倍の価格となっているのだが、ゲームのコンテンツは将来ハードウェアスペックをより要求するようになるが、その要求に応えられるだけの性能を有しており、価格以上の価値があるといいたいらしいのだ。果たしてこれは消費者の購買意欲をそそるだけのセールストークではなく、真実を語っているのだろうか。いろいろと回りくどい言い方で結論を後に回すことも考えたのだが、ここはひとつ、はっきりといってしまおう。

嘘です


少し考えれば当たり前の話であることに気付くのはあなたが賢明であることの証だ、と言うのは言い過ぎだが、いずれは誰もが同じ結論に辿り着くことには疑う余地が無い。これが例えば耐久消費財で、他の製品は一年で買い換えなくてはならないが、この製品なら三年経っても新品と同じように使用できます、などと言われたらさすがにちょっとお得感もあろうと言うものだが、事は最先端のハイテク機器である。三年先にどんな技術が実用化されて利用されているのか、予測するのは非常に困難で正確なところは誰にも分からない、と言うのが実情である。
どんな技術がでてくるかも分からない、そもそもそれほどのスペックを使い切るようなコンテンツが主流になるかも分からない、そんな中でこのゲームマシンが決して高い買い物では無いなど、何を根拠に言えるのか、直接会長とやらに確認したいところだ。大体、たかがゲームマシンに六万円も出させておいて、何が決して高くないだ。庶民とは大きくかけ離れた金銭感覚と言うしかない。

2006/06/24

お門違いの対日制裁

先日、有識者や野党、消費者団体まで反対する中、米国産牛肉の輸入再開に向けてほぼ合意に至ったようなのだが、そんな中、長引く日本の牛肉輸入禁止措置に業を煮やした米上院議会で、8月末までに輸入が再開されない場合に日本からの輸入品に対して高額の税金を課す制裁法案が可決された。
何を血迷ったのか知らないが、お門違いも甚だしい呆れた法案と言えよう。日本は何が何でも輸入しないと言っているわけではなく、きちんと検査をして安全が確認されているなら輸入する、と明言しているにも関わらず、検査はしないが輸入しないなら仕返しするぞと言う、身勝手なジャイアン理論を述べているに過ぎない。
相変わらずの政府の弱腰には辟易とさせられるが、賢明な消費者が取りうる対抗策はただひとつ、それは米国産牛肉を買わない事だ。アメリカ政府や食肉団体は、輸入が再開されれば消費者は購入すると思っているようだが、それが甘く思い上がった考えであることを知らしめなくてはならない。輸入禁止期間のうちに豪州産牛肉の品質は格段に向上し、非常に美味しく戴けるようになった。だれが脅されてまで米国産牛肉など買ってやるものか!

2006/06/23

死刑反対論者を死刑にしてくれ

七年前に起きた母子殺人事件の判決が最高裁で昨日出されたが、内容は高裁での無期懲役を破棄し審理を差し戻す、というものだった。弁護側が主張していた、被告人が18歳になったばかりだったという事由は、死刑を避ける特段の事情にはあたらないとし、殺意はなかった、偶然手が首にかかってしまったという殺人罪の否定についても到底信用できない、として斬り捨てた。その一方で最高裁自ら判決を下すことはなく、素人には分かりにくい状況と言えるだろう。
被害者の夫は以前の会見で、死刑にならなければ自らの手で加害者を殺すといっていたが、対象に死刑反対論者である被告人弁護士も殺す奴リストにいれて欲しいものだ。
死刑反対論者は人間が生来持っている人が人を殺すと言う事への忌避感を利用して、さも国民全体が死刑に反対しているかのような論調をすることが多く、死刑制度が廃止されていることを人道的な観点に結びつけたがるが、死刑制度が廃止されている国ではそれに代わる罰則が整備されているわけで、加害者を保護するためでは決してないし、法定されている最高刑の適用を遮る理由になど出来ない。
被害者の夫は先に述べたように、もしも死刑が適用されなければ自分が犯人をコロスと発言しているが、テレビで見る限り残念ながら彼には到底成し得ない願望だろう。見るからに力の弱そうな彼では返り討ちに遭う可能性80%だし、もし達成しそうになっても標的が息絶える前に周囲の制止が入ってしまうだろう。殺害現場のマンションでろうそくなど灯して泣いている場合では無い。今すぐ肉体を鍛え始めて、周囲の制止が入る前に一撃で相手の息の根を止めるだけの力を手に入れろ。

2006/06/19

WC予選敗退の戦犯は?

日本時間で18日夜10時から行われた、日本vsクロアチア戦は一進一退の攻防の末スコアレスドロー、つまり0対0の引き分けに終わった。
初戦のvsオーストラリア戦に敗れた日本にとって、是が非でも勝たなければならない試合だったのだが、最後まで点を取ることはかなわず、次に控えるブラジル戦は非常に厳しいものとなった。
昨日の試合では、先日のコラムで指摘した日本チームの問題点はあらかた修正されており、我ながら自らの慧眼が末恐ろしいくらいなのだが、中盤選手は次々とミドルシュートを放ち、サイドからのクロスボールも身長差に関係しない低い弾道の速いボールを中心とした攻撃で何度もあわや、と言うシーンを演出した。だが、肝心要のフォワードは相変わらずで、キーパーと1対1の場面でシュートを外す、中に切り込んでいるのに他の選手にパスを出す、最高のセンタリングが出たのに誰も走り込んでいない、と何ら改善は見られなかった。名指しをするなら柳沢、玉田、高原、彼等三人が今回のWC予選敗退の戦犯と言えるだろう。
日本が点を取れないのは、監督の采配が悪いせいではなく、単に選手が為すべきことを為さないからに他ならない。なぜ目の前に転がってきたボールを蹴るくらいの事ができないのか。昨日の試合でも好セーブを連発し、絶体絶命のPKを止めて敗戦の危機から幾度となく日本を救う獅子奮迅の活躍を見せたGK川口の爪の垢でも煎じて飲ませたいところだ。
ジーコに期待したいのはただひとつ。お願いだからフォワードを入れ替えて大黒と巻を先発で使ってくれ!

2006/06/15

テラタームが・・・

コンピューター業界では知らない人のいない、ほとんど業界標準なのでは?と思われる、自分のパソコンに入っていなかったら何となく不安になってしまう、そんな優れもののフリーソフトがある。その名はテラターム。
・・・カタカナで書くとかなり間抜けに感じられる。正確には「TeraTermPRO」だったと思うが、相手に伝えるときはテラタームと言えば、ほぼ間違いなく通じるはずだ。
このソフト、開発は1998年に終了してしまっていて、インターネット上で使用するにあたりセキュリティ確保のためにはSSH通信のサポートが必須だったのだが、残念ながらセキュリティ上の脆弱性があるバージョン1までにしか対応しておらず、SSH通信が必要な場合には他のソフトを利用するしかなかったのだ。
と長らく思っていたのだが、偶然あちこちのサイトを覗いているときに、開発者が代わって機能強化が計られているという情報を耳にし、あちこち探したところ遂にSSH2は勿論、UTF-8にまで対応した新しいバージョンのテラタームを入手するに至ったのだ。改版していただけた開発者には感謝感激雨霰である。サイコー!
え、よく分からない用語が多いし、そもそもテラタームってなんのソフトなんだって?大丈夫、いまこれを読んで意味の通じない人は恐らく一生テラタームを必要とする場面には出会わないはずなので分からずとも全く問題ない。コンピューター業界の方で知らないなら・・・・・そんな人の面倒まで見切れんよ!

2006/06/07

インサイダーくらい、いんじゃない?

阪神電鉄株の大量取得で、一時は村上タイガース誕生か?とまで疑われ、世間からは完全に悪者扱いされてしまっていた村上氏だが、ライブドアの粉飾決算疑惑の捜査を発端に、ニッポン放送株に関連してインサイダー取引の疑いがあるとここ数日紙面を賑わせていたが、本日の午前中に行った会見で、インサイダー取引の疑惑を認める発言をしたかと思えば、午後には警視庁特捜部により身柄を拘束、逮捕に至ったというニュースが飛び込んできた。なんでも、ライブドア幹部に対してニッポン放送株の取得を薦めたのも村上氏本人であれば、ライブドアが実際に株式の取得を始めることが確実になったと見るや、極秘裏にニッポン放送株の取得を推し進め、ライブドアの取得とフジテレビのTOBにより株価が高騰するや否や、大半の株式を売却し多額の利益を得ていたのだ。はっきり言って、スケールは莫大だが内容は投資家と言うよりは詐欺師に近いだろう。村上氏本人も会見で言っていたが、世間一般の感情としては犯罪者に対すると言うよりは、巨額の収入を得ていることに対する妬みが大部分を占めており、ルール違反をした事に対しては精々思ったところで「欲を掻くか
らだ、様を見ろ」と言う程度のものだろう。
世間の反感はともかく、正直言って村上氏の犯した犯罪は少なくとも罪としては大したことの無いもので、経済に対する影響が多少心配される程度である。それに対して、秋田県で発生した男子児童殺傷・死体遺棄事件の私の心胆を寒からしめること、計り知れない。なんと、男子児童の死体が遺棄されていた現場近くで、2ヶ月前に水死体で発見された少女の母親が、死体遺棄容疑で逮捕されるに至ったのだ。報道によれば、取り調べに対して6日現在に至るまで、死体遺棄の容疑は認めたものの殺害については否定しているとの事で、殺害の動機もさることながら容疑者の精神構造も非常に理解し難いものがある。こうなってくると、容疑者の娘が水死体で発見された件についても、容疑者は頑なに事故ではないと主張しているが、本人によって何らかの関与がなされたのではないのか?と邪推しかねない。本当にあれは事故だったのか、あるいは事故に見せかけて殺害されたのか、世界で一番優秀な日本の警察にかかれば、この程度の事件で真相が明らかになるのは時間の問題だと期待したい。ま、順番で言えば茨城県だかで発生した幼児殺害事件の解決が先なんだけどね。まあ、この
調子だと今年はもっとたくさんの児童が犯罪の犠牲になるのは避けられそうにない。精々注意されたし。

2006/06/06

日本にドイツは鮨にされた?

31日のコラムで、ドイツがどこまで本気だったか?と述べてみたが、選手や監督がどう考えていたかは定かでは無いが、どうもドイツ国内ではかなり大きな問題として取り扱われているらしく、鮨にされたという表現でワールドカップ本戦でのドイツ代表の戦いを不安視する声が高まっているらしい。確かに戦術はともかく、体力面/技術面で遅れをとっていると思われていた日本に対して、2-2の引き分けに持ち込むのが精一杯だとしたら、開催国として優勝を求められているチームとしては、非常に心もとないと言わざるを得ないだろう。
だが、ドイツの新聞に記載されていた、鮨にされたと言う表現は、ワールドカップで金儲けを企む旅行業者によって、再び発生したチケット入手問題を指していて、ワールドカップを金儲けの道具としか見ない日本人を非難しているかのように感じられてならない。前々回のフランス大会で、現地に行ったもののチケットが入手出来ず、かなりの問題となったことから、世界的にはチケットの販売方式で抜本的な改善が行われ、その対策が効を奏してほとんどトラブルは見られないが、本当になんと日本人という奴は愚かで学習能力がないのであろうか。
たしかに世の中、金で解決出来ないことは少ないが、外国人がワールドカップに感じる価値は、少なくとも日本人よりも上である事は理解しておいた方がいいだろう。スポーツを遊びの延長としか捉えられない大多数の日本人には、ビールでも飲みながら野球場でドンチャン騒ぎをしているのがお似合いだ。