2008/01/30

日本が負けたことよりも

北京オリンピックのハンドボールアジア予選で、いわゆる中東のフエと呼ばれる不可解な判定がなされた問題で、再予選が行われることとなったが、出場を表明していた韓国と日本だけで試合を行った結果、全国民の声援も空しく、地力で勝る韓国チームの圧勝に終わった。まだ、試合が行われたのは女子のみで、本日、男子の試合が予定されているが、私の予想では韓国チームの圧勝であろう。
災い転じて福となすではないが、マイナーな競技がメジャーになる千載一遇のチャンスであったのに、その点では非常に残念であるが、正当な試合の結果である以上は甘んじて受け入れてもらうしかなかろう。これまでとは桁違いの声援に緊張の方が強く感じてしまったのかも知れないが、今後の奮起に期待したい。
しかし、私が腹を立てているのは、負けた事でもなければ緊張からミスが多かった事でもない。なぜこれほど注目を集めている試合が生中継されず、深夜の録画放送しかされないのか、という事である。今回の試合で、放映権を獲得したNHKにはその権利と共に義務も発生しているにも関わらず、なぜきちんと放映しないのか。これは今日行われる男子の試合も同様である。これでは飼い殺しと揶揄されて然るべきであろう。
もしも男女共にオリンピックに行けなければ、NHKの責任は重大である。こんな機関は解体した方がいい。

2008/01/29

府民の選択は正しいか

昨日1月27日、全国的に注目を集める中、大阪府知事選挙が行われた。自民党対民主党の戦いの行方が焦点で、政策はあまり関心を集めていなかったようだが、府民の選択はタレント候補である橋下弁護士に落ち着いた。
この結果には賛否両論があろうが、私は驚きと言うよりは呆れて空いた口が閉まらなかった。大阪府民は以前、タレント候補で痛い目に遇ったことを、早くも忘れてしまったようだ。横山ノックなる頭の禿げた芸人を、人気だけで知事にしてしまい、政策もなければリーダーシップもなく、大阪府の借金だけを増やしては、挙げ句の果てにセクハラで首になったという、大失態を再び繰り返そうと言うのだろうか。
政治はテレビ番組ではないし、法廷でもない。何もしなければ大阪府は財政再建団体になるとしきりに説いていたが、じゃあ具体的に何をするかと言えば、何も出てこない。やれることは全てやる、とは聞こえはいいが、裏を返せば出来ないことはやらない、と言うことだ。何もやらないと言っているのに等しいだろう。
今回も、投票率は50%に達する事はなかった。つまり、府民の半分は自分達の生活がどうなろうと構わない、と宣言したのと同義である。お願いだから、暮らしが悪くなったからと言って、政治の責任を問うなどと言う、厚顔無恥な行動は取らないで欲しい。自分達が選択した結果に、草葉の陰で涙するくらいに止めて欲しい。
あ、厚顔無恥って関西人って意味でしたっけ?ほな、しゃあないか。。。

2008/01/27

大統領は誰になるか

海の向こうのアメリカでは、今、大統領の予備選挙で盛り上がっており、日本のマスコミもガソリンに段々と飽きてきたのか、他にネタがなくて苦慮しているのか、自国の大統領を決める選挙が行われているのかと思うほどの報道ぶりである。たしかに、日本の総理大臣に誰がなろうが、世界的にはたいして影響がないが、アメリカ合衆国の大統領ともなれば、世界に大きな影響力を持ち、今後の日本にとっても重大であることは疑う余地はない。(たとえ日米安保条約が解消されて、一歩離れた位置に移ったとしても、である)
しかし、少なくとも日本では、なぜか報道されるのは、ヒラリーとオバマ氏のことばかりであって、他の候補者が登場することは殆どない(なぜオバマだけ「氏」が付くかというと、その方が言いやすいからである)。名前は忘れてしまったが、もう1人の候補者が登場することはこのところは殆どなくなってしまったが、これは大きく差をつけられてしまっていて、蚊帳の外に置かれてしまっているからなので、それはまあいい。問題は、知的水準が凋落傾向の日本人の殆どが知らないと思うが、この二人(ヒラリーとオバマ)は、あくまでも民主党の候補であり、全く報道されない裏側で、共和党の予備選挙も行われているということだ。
なぜか大統領は、もうヒラリーかオバマ氏のどちらかに決定したかのような報道ばかりがなされているが、今はまだ大統領選挙における、民主党の候補者を選んでいるだけで、この後に民主党vs共和党の大統領選挙が待ち受けており、まだまだ誰が大統領になるかなど、まったく分からないということである。ちなみに、共和党の候補者は、マイク・ハッカビー、ジョン・マケイン、ルドルフ・ジョリアーニ、ミット・ロムニー他3名である。ちなみに、シルベスタ・スタローンは、マケイン候補を支持しているらしい。
民主党と共和党、どちらの大統領が選ばれるのか、まだ全く決まってもいないのに、なぜ民主党の予備選挙だけをクローズアップするのか。今の大統領である、ジョージ・ブッシュは共和党なのだが、イラクでの失態や、このところのサブプライムローン問題を起因とした経済混乱を嫌気して、民主党から大統領が出るだろう、という予測に基づく報道なのか、あるいは民主党から大統領になった方が日本にとって都合がいいからか、はたまたどこからか圧力が掛けられていて、共和党の予備選挙はあまり取り扱わないことになっているのか、非常に気になるところである。
まあ、ただ単に、共和党の候補者に、華が無いから取り上げにくいだけなのかもしれないが・・・・

2008/01/25

ガソリン値下げはいいことか

通常国会がようやく始まり、マスコミではガソリン国会などと銘打たれ、世間の耳目を向けているが、論点としては暫定税率の扱いに限定されていて、そもそも道路整備を今後どうしていくのか、とか温暖化対策としてガソリン消費の抑制をどうするのか、という根本的な問題は置き去りにされたままである。
一部のマスコミではようやく、地方の道路事情や無駄な高速道路を取り上げ始めたが、道路族と言われる政治家やゼネコンからの圧力が怖いのか、地方で道路整備が必要なのは、結局のところ金が欲しいだけなのだということには全く言及する素振りすら見せない。
大きな産業の無い地方にとって、道路事業は容易には無くせない重要産業であり、もし無くなる事があれば明日からの日々の生活も立ち行かなくなることは明白である。また、政治家にとっても、政治献金という名前の合法的な賄賂の源泉を失うことになり、それも大きな痛手となろう。要するに、地方にせよ政治家にせよ、日本という国に寄生しているダニに違いはなく、地方にはまだまだ道路が必要だなどと言うのは単なるカモフラージュに過ぎないと言える。
確かに田舎には狭い道路を多くの車がひっきりなしに往来しているところもあるが、そのために高速道路など作る必然性は無く、単純に道路を広げるなり、歩行者専用道路を作ればいい話である。
道路など、作ってしまえばお仕舞いで、それが何かを生み出す事はない。それよりも、その予算で新しい産業を育成することを、考えてもらいたいものである。あ、田舎者にはちょっと難しすぎてついてこれないか?それは失礼。

2008/01/13

NHKはキリンに謝れ

不祥事製造メーカーであるNHKが、また残酷な事件を起こしたが、自らの不祥事を放送することなく、隠蔽してしまうことに決めた。
??月12日、ワイルドライフという番組で撮影していたキリンの親子が急死したため、放送の中止を決めたことが発表された。これだけ聞くと、動物番組で撮影の対象が死んでしまったので放送中止もやむなし、と思うかもしれないが、真相はそんな生易しいものではない。
撮影にあたり、生まれたばかりのキリン親子を数日に渡って1日数時間引き離して撮影したため、そのストレスが原因で親子ともども死亡したと思われるのだ。あきらかに動物虐待であり、大いに非難されてしかるべきだが、もっと非難されるべきなのは、死亡したことだけを発表し、なぜ死亡したのか、死亡するまでになにがあったのか、何が問題だったのかを知る唯一の手がかりであるキリンの撮影映像を放送しないことに決めたことである。
こんなのは単なる責任逃れと不祥事の隠蔽以外のなにものでもなく、本来なら自分たちがしでかした事件を真摯に見直し、改善をしなければならないはずである。NHKには猛省を求めるものである。動物保護団体は嫌いだが、こういう時に声をあげないでいったいどうする。