2008/01/25

ガソリン値下げはいいことか

通常国会がようやく始まり、マスコミではガソリン国会などと銘打たれ、世間の耳目を向けているが、論点としては暫定税率の扱いに限定されていて、そもそも道路整備を今後どうしていくのか、とか温暖化対策としてガソリン消費の抑制をどうするのか、という根本的な問題は置き去りにされたままである。
一部のマスコミではようやく、地方の道路事情や無駄な高速道路を取り上げ始めたが、道路族と言われる政治家やゼネコンからの圧力が怖いのか、地方で道路整備が必要なのは、結局のところ金が欲しいだけなのだということには全く言及する素振りすら見せない。
大きな産業の無い地方にとって、道路事業は容易には無くせない重要産業であり、もし無くなる事があれば明日からの日々の生活も立ち行かなくなることは明白である。また、政治家にとっても、政治献金という名前の合法的な賄賂の源泉を失うことになり、それも大きな痛手となろう。要するに、地方にせよ政治家にせよ、日本という国に寄生しているダニに違いはなく、地方にはまだまだ道路が必要だなどと言うのは単なるカモフラージュに過ぎないと言える。
確かに田舎には狭い道路を多くの車がひっきりなしに往来しているところもあるが、そのために高速道路など作る必然性は無く、単純に道路を広げるなり、歩行者専用道路を作ればいい話である。
道路など、作ってしまえばお仕舞いで、それが何かを生み出す事はない。それよりも、その予算で新しい産業を育成することを、考えてもらいたいものである。あ、田舎者にはちょっと難しすぎてついてこれないか?それは失礼。

0 件のコメント:

コメントを投稿