2008/09/30

その違いはどこから

中央政治が、総理の無責任辞職やら新たに選ばれたばかりの国交相が確信犯的な失言で辞任するやら、汚染米の実態は全く解明されないまま責任を新たに設置された消費者庁に押し付けるわと、混迷の度合いを増す方向にしか進まない状況の中、和歌山の岩出市と岡山の高梁市の市長選挙が奇しくも同じ9月28日に行われ、即日開票の結果、新たな市長が選出された。
問題は、どの政党の候補者が当選したかと言う点だったのだが、新聞記事を読む限りどちらも無所属での立候補だった模様で、政党はどこにも記載されていなかったが、そんな事が問題だと思えなくなるほどの、大問題があった事は、新聞各紙、TVニュースでも全くと言っていいほど伝えられていないようだ。
なんと、岡山の投票率が82%に上ったのに対し、和歌山はたったの47%に止まったのだ。これまで、田舎は投票率が高く、都会は低いと言う傾向が明らかになっていたところに、和歌山のようなド田舎の投票率が、それでも栄えていると言える岡山に遠く及ばない、どころか国政選挙の全国平均かと思われるような低さに終わったのは、はっきり言って政界に与える衝撃はリーマンブラザースの破綻を凌ぐほどであろう。この結果が、衆議院の解散・総選挙に向けた自民党、民主党の動きにどのような影響を及ぼすのか、動静を注目したい。

2008/09/29

ココログ、遅すぎ

今日、ココログを使っていて、そのあまりの動作の遅さに辟易としてしまい、さすがに腹に据えかねた私は、Niftyに対して以下のような問い合わせを送ってみた。
??------------------
ログイン時や、記事一覧の表示、記事の登録や、管理機能全般が非常に遅いです。なにか障害が起きているか、DBのパフォーマンスに問題が出ているのではないのか。公開向けのページ表示はそんなに遅くないので、WEBサーバというよりは、AP/DB系の遅さが際立っている。
今朝、アクセスした際はそれほど遅い感じはしなかったのだが、はっきり言って、我慢できる限度を超えている。WEBシステムで、次の画面が表示されるまでに、お茶を一杯飲めるようなレスポンスってありえないのではないのか。
一時的なアクセス集中という回答が目に見えてるが、それならどのくらいのアクセスが集中したのか、具体的な数値で示してください。フリー版ならともかく、有料のサービスなのですよね。
あるいは、システムの障害が原因であるなら、なんらかの改善策を提示願います。なお、この問い合わせとその回答内容については、ココログ上で一般に公開します。
??------------------
これに対して、なんらかの返答があるのか、はたまた型どおりの返答で済ませるのか、事はNiftyというサービスを継続して利用するのかどうなのか、というところまできてしまった。これまでも色々とトラブルを引き起こしてきたココログだが、さすがに堪忍バッファが溢れてしまった。フリー版なら無償サービスなので、と言って理解してもらえるかもしれないが、小額とは言え有償サービスで、この状態を放置されるのは耐え難い。早急な改善を求めたい。

ジャイアンツ、国辱投手に捻られる

大詰めを迎えて、巨人・阪神の伝統の2チームによる優勝争いが白熱する中、中日ドラゴンズと対戦した読売ジャイアンツは、伏兵の一発で決勝点を奪われ、試合の無かった阪神にマジック8が点灯する結果となった。
長い不振の期間から、今年に復活をかける上原投手の力投も及ばず、中日ドラゴンズに惜敗した巨人だが、上原が打たれたことも、阪神にマジックが点灯したことも、更に言えば中日ドラゴンズに敗戦したことも、そんなことはどうでもよい。腹立たしいのは、北京オリンピックで日本の誇りを、日本国民の期待を、一身に浴びて登板しながら、韓国に、キューバに、アメリカに、尽く打ち込まれ、はっきり言って国辱とも言うべき屈辱の敗戦を味わうために北京に乗り込んでいったのではないか、そこまで思わざるを得ないほどの体たらくを披露した張本人、国辱投手・岩瀬に、いとも簡単に捻られてグゥの根も出ないほど踏みつけられた巨人ナインの情けなさである。
これが、横浜であろうが、ヤクルトであろうが、抱く感想に違いは無い。こんな国内リーグでしか通用しない、薄っぺらな実力しかない、日本にとって屈辱しかもたらさない、もはや国辱という言葉を彼に対して使うことすら、過大評価ではないかと思われる、岩瀬とかいうチンケな投手に対して、なす術もなく押さえ込まれてしまう、しかも何点も点差が開いているのならまだしも、たったの1点しかリードを許していない状況で、なんの痛痒も感じさせる事も無く、ゲームセットを迎えてしまう、こんなチームには優勝争いをしたり、日本シリーズに、クライマックスシリーズに出るなど、はっきり言って分不相応というものであろう。こんな投手に抑えられてしまう、それが日本プロ野球の実力を如実に表している、所詮、日本の実力など韓国にも、キューバにも、アメリカにも到底及ばないのだと言う事を、全身全霊をもって表現しているとしか言いようがないではないか。
こんな投手がいつまでも、球界ナンバー1の抑え投手だ、などとのさばっている限り、日本球界の発展などありえない。日本の、いや、巨人の選手達よ、岩瀬なんたら言うチンピラ投手にデカイ面させてんじゃねぇよ。とっとと日本でも通用しない、チンカス野郎だと知らしめて、引退させちまえ。

2008/09/28

年金の裏技っていったい

これもそうか?
このところ、年金だけでは食べていけないため、定年後も働く定年退職者が増えつつあるらしい。しかし、働いて収入を得てしまうと、年金受給額が減らされてしまう場合があり、かえって収入が減ってしまうというケースもあるとのことで、書店に行けばどうすれば働きつつ年金を満額もらえるのか、裏技を教えてくれる本が多数見受けられる。そういう本の著者は、だいたいが年金を減らされないために上手な働き方をしましょう、と自分は制度をよく理解しているのだと言わんばかりに鼻高々に説明するものだ。
しかし、よく考えて欲しいのは、年金とはこれまで一生懸命働いてきた労働者が、安心して老後を暮らすために用意されている制度のはず、ということだ。安心して暮らすための制度をただ利用するだけであるのに、そこに裏技が必要になってきた時点で、それは既に安心をいう重要な点を失っていると言える。年金を受け取るために、言わば姑息な手段を使ってまで、少しでも多くの需給を受けるために、汲々とした働き方を迫られる、そんな年金制度が果たして本当に高齢者のことを考えて定められている制度だといえるのだろうか。
本日、「日教組はガンだ(そのとおり。日本の教育現場を荒廃させてきた張本人だ)」「単一民族の(何パーセントから単一民族かという規定が無い以上、主観で決めるしかない。厳密に単一民族だけで構成されている国家は、およそこの地上には存在しない)」などの特に問題とは思えない発言で、国交相の辞任が決まった(かと言って、彼が大臣に相応しいかと言うのは別の問題)ために、次の選挙がいつになるのかは微妙な情勢となってきたが、国民の総意として本当に安心して暮らしていける社会を実現してくれるのは果たして誰なのか、少なくとも自民党にずっと任せてきた結果、このような状況になったのだということはよく考えて、投票行動に繋げてもらいたいものである。

2008/09/27

メラミンとワニとどっちが怖い

中国産の粉ミルクからメラミンが検出された問題は世界中に広がりを見せており、日本ではついに一般に流通している丸大食品の菓子パンなどからまで検出されたことが明らかとなった。健康に影響する可能性は極めて低いとされているものの、一般の小売店で販売されている食品にまで汚染が広がっている事実が明らかとなったことで、より一層、中国産食品の安全性に対する警戒心が日本国民に浸透していくのではないだろうか。これで、国産に切り替えてくれる動きが出てくれば、国内の農業振興にも一役買ってくれることとなり、大変に喜ばしい事なのだが、残念なことに農水省のずさんな検査の実態などが次々と明らかとなりつつある汚染米不正流通事件については、どこまで汚染が広まっているのか、まだ解明されていない部分も多く、今後どのような事態に発展していくのか、非常に不安を覚えるところである。
一番怖いのは人間か
そんな中、中国の広東省にある観光施設で、飼育されていたワニ200頭が、24日に来襲した台風がもたらした増水の影響で、大量に逃げ出したことが判明し、警察がワニ狩りに出動していることが明らかとなった。この施設は広東省珠海市にある珠海ワニ公園とのことで、あまり観光情報には出てこないようだが、珠海市自体はそれなりに日本人観光客も訪れる都市であり、川辺などには近づかない方が無難であろう。なにしろ、この逃げ出したワニはまだ14匹しか捕獲されておらず、残りがどこに潜んでいるのかは杳として知れない。さらに、川や海をつたって香港西岸にまで到達する可能性すら指摘されており、いつどこでワニに襲われるかしれない状況と言えよう。これから中国に旅行する際は、粉ミルクと防ワニグッズが必携であろう。

2008/09/26

引退劇場

ソフトバンクホークス監督を14年間の長きに渡って務めてきた世界の王が、ついにユニホームを脱いで後任にその職を委ねる事となった。思えば苦難の船出からよくぞここまで弱小だったホークスを常勝軍団にまで育て上げたものだと感心する。WBCではイチローらを率いて世界を相手に闘い、見事に初代世界一の栄冠に輝いたのは、大口を叩いた割になんの結果も残すことも出来ずにノコノコと帰ってきた星野仙一とは対照的であった。イチローは言う。この人のために頑張ろうと思わせる人物だったと
そんな衝撃も冷め遣らぬ中、今度は政界で小泉純一郎元首相が、次の衆議院選挙には立候補せず、政界から退く事を周辺に漏らしているとの報道があった。自らの推した小池氏が自民党の総裁選で落選した事による影響力の低下がそう決断させたのか、あるいは何らかの健康上の問題があるのか、理由は定かではないが、これが事実であれば、大袈裟な喧伝で国民を煽動して自民党に大いなる貢献を行ってきた人物が消えることで、政権交代の可能性が高くなってきたと言え、ライバルの民主党にとっては大変にありがたい事であろう。
これで引退劇場のトリは朝青龍に決まりかな。

2008/09/24

あきたこまち萌え

秋田県のJA「うご」から、萌え萌えしそうなイラストがプリントされたあきたこまちが発売されることとなった。米袋には市女笠をかぶり、稲穂を手に笑顔を浮かべる黒髪の美少女が描かれており、いかにも秋葉系のオタクどもが群がってきそうな雰囲気を醸し出しているのが特徴である。
確かに、オタクどもが群がってきそうな可愛らしさを持ったキャラクターであることは認めるが、これを一体だれが買うというのだろうか。あきたこまちのキャラクターとして何らかのメディアと共同で売り出すというのなら理解できるが、これを単体で売り出してもそれほどオタクがこぞって買うとは考えにくく、かといって一般の購買層が購入するにはかなりの抵抗が予想される。米袋はすでに一万枚を製作してしまったらしいのだが、これで全く売れなかったら、それはそれで希少価値が出てくる可能性はあるものの、商売としてははっきりいって大失敗と言えるだろう。
東京の百貨店では展示するのを断られてしまったとの情報もあるが、それもそのはず。だって、店先にこれと普通のあきたこまちが置いてあったとして、いくらなんでも恥ずかしくてこんなの買えねぇよぉ。。。。

2008/09/23

今が買い時だ

リーマンブラザースの倒産余波に揺れる金融界だが、一般市民の不安をよそに、今が買い時とばかりに、アメリカの金融機関に対する投資・買収の動きが活発になってきた。野村ホールディングスがリーマンブラザースのアジア・太平洋地域部門を継承することがほぼ確定的となり、さらには欧州部門についても傘下に納めるべく英国の金融機関と激しい争奪戦を繰り広げている。
そうかと思えば、三菱UFJがモルガン・スタンレーに対して9000億円もの出資を行うことを早々に決定した。三菱UFJ側としては、このようなビッグネームとの提携は二度と無いかもしれないチャンス、と判断したとのことで、全米二位の証券会社との提携で得られるメリットを期待しているようである。
9000億円?なんか聞いたことがある額だと思ったら、道路特定財源の地方財源分と同じ額ではないか。三菱UFJはこんな大金をサブプラ問題に揺れ大混乱に陥っている米金融機関にポンと出してやるほど気前がいいのか。だったら、預金の金利をもっとあげろと言ってやりたい。なんなのだ、金利0.2%って!100万円を1年間預けておいても2000円しか貰えないなんて馬鹿にしているのかと言いたいところだ。
それにしても、日本の政治家も評論家も、なぜ野村や三菱UFJを「ハゲタカ」呼ばわりしないのだ。日本の金融界が海外勢に買収された際には、ハゲタカファンドと言って非難したくせに。なんと身勝手なやつらなのだ。これが日本を動かしている性根の腐った支配階級の本性なのか。・・・・支配階級、う~ん、なんとも嫌な響きだ。自民党の執行部が支配階級のゴアウルドで、官僚がジャファの軍団と思えばよいのか。じゃあ、民主党はトクラかな。。。

2008/09/22

教育現場を立て直そう

このところ、テレビドラマでも取り上げられるほど、モンスターペアレント、つまりは学校なり教師なりに無理難題を要求してくる父兄が増加していることが大きな社会問題となりつつある。自分の子供がイジメの加害者になったとのことで、学校で叱られたことに対して補償を求めたり、学校に対する苦情の電話を何度も掛けた挙句に、学校に対して電話代を請求したり、その暴挙はとどまるところを知らないと言った状態になりつつある。
なぜこんな事態になったのか、原因を考えてみると、大きく分けて二つの問題が浮かび上がってくる。それは学校・教師の相対的な地位の低下と、学校教育の聖域化である。戦後数十年が経過したことで、大半の人間が大学教育を受けることが当たり前となった今日の日本では、教師よりも父兄の方が高学歴であることは殆ど当然と言ってもよいほどの事項となっており、父兄からすれば自分より才能もなく努力も不足していたような人間が自分の子供に対して、教師だというだけで偉そうに指導を行い、あまつさえ自分よりも上位に立つことなど、到底容認できるものでないという感情があるのだろうし、事実、低学歴の教師が、一人前の教師面して偉そうな教育論をぶつなど、思い上がりも甚だしいというものである。
また、学校教育の聖域化という点でも、教育現場に対して警察が影響力を持つことが教育に対して悪影響を及ぼすなどという前時代的な発想に基く対応が、父兄の増長を招いているという点も大きい。父兄にすれば、学校に対してどんな法外な要求を出そうとも、所詮警察沙汰になることなど無いと高を括っているという面もあれば、学校にしても教育現場の問題に対して警察力を行使することを求めるのは、教育の独立性を損なうなどという訳の判らない理由で、なんとか自分たちだけで解決を図ろうとする。もちろん、この姿勢がモンペアの増長を招く一因となっていることは言うまでもない。
つまり、モンスターペアレント、略してモンペアが無理難題を要求してくるのは、学校側の対応がお粗末であるのと共に、教師のレベルが父兄のレベルに到底追いついておらず、どんなに虚勢を張って対抗しようとしても見下されてしまう、あるいは、能力的に及ばないために口論となった場合に言い負けてしまうと言う点と、学校側が体面を重視するあまり、対応能力を超えるような状態に陥った場合でも警察に対して支援の要請を行わないという点が、大きな問題だと言えよう。つまり、モンスターペアレントを産み出しているのは、他ならぬ学校自身だということになる。まあ、頭の悪い教師が、次の教師を選び出し、さらに困難な状況に対応しようとする、こんな状態が続く限り、教育現場に対して高圧的な態度を取るモンペアが去ることは無いのだ。教育現場の改革なくしてモンペアの解決なし。なんてな。

2008/09/21

次期政権を点検しよう

次の総選挙で、与野党が逆転し、ついに民主党の政権に変わることが期待されているが、それでは民主党が政権を奪取した場合、日本がどう変わる可能性があるのかを考えてみたい。もちろん、自民党が勝つ可能性も60%くらい、互角以上にはあるというのが私に見立てだが、自民党が政権の座に居座り続けたところで、これまでの政治から何ら変わるところは無いだけに、特に点検の必要性を見出せない。労働者が権力者に搾取され、弱者はいつまで経っても苦しい生活を強いられる、そういう社会であることになんら変化が無いのは自明の理である。
民主党になった時に何が変わるのか、色々と論点はあるが、とりあえず道路特定財源をどうするつもりなのか、という点だけ考えてみたい。北朝鮮の問題をどうするのか、年金の問題をどうするのか、金融不安をどうするのか、安全面も含めた食料問題をどうするのか、等々問題が山積しているのは事実だが、だれが政権を担当したとしても、一足飛びに解決できてしまうような問題では無いだけに、どう変わるのかと考えるにはあまり妥当ではないと思われる。千里の道も一歩から、というくらいの課題だが、問題はその一歩を踏み出せるかどうかであり、自民党が踏み出さないことだけは既に分かっている。民主党が踏み出すかどうか、それは担当させてみなければ分からない。願わくば一歩と言わず二歩、三歩と踏み出してくれることを期待したいところだが。
さて、道路特定財源に対する民主党の主張を大きくまとめると、以下のとおりである。
・道路特定財源の制度を廃止
・暫定税率を廃止
・廃止に伴う地方の税収減は地方が負担する上納金制度を廃止することで補填
・大都市と地方の負担格差を縮小
・無駄な道路と建設コストの無駄をなくす
・減税効果による経済の活性化

なんとも立派なお題目ではあるが、それぞれ考えてみよう。まず、制度の廃止と暫定税率の廃止はよしとしよう。それに伴い、地方の税収が約9000億円、減少してくるのは当然だが、それを地方が国の直轄事業に対する負担金として拠出している費用を減免することで、相殺しようというのが、3番目の項目である。この負担金は約1兆円が地方から拠出されていることから、相殺することについて、金額としてはなんら問題は無い。問題なのは地方ではなく、国の税収の方である。
暫定税率を廃止した場合、税収は国と地方あわせて2.6兆円の減収となる。この全てを国庫が負担すると、そう述べているのであるが、それをどうやって負担するのかが、5番の無駄な道路と建設コストの無駄をなくす、という主張に繋がってくる。つまり、税収は減少するが、その分は無駄な道路を作ることをやめることで削減する、と言っているのである。ここに矛盾がある。減収が見込まれる2.6兆円を道路建設を削減することで行うといいつつ、そのうちの9000億円は地方が道路を作るための費用として、拠出すると3番の主張で述べているのだ。つまり、道路建設を削減すると言いつつ、地方には道路を作るためのお金を渡してしまい、結果として2.6兆円の減収全てを国が負担しなくてはならないことになる。暫定税率分として国に納められていた1.7兆円、この分の道路建設を中止するだけでは不足であり、地方に回してしまった9000億円分を何らかの形で削減していかなくてはならないのだ。その分をどこで賄うのかは、民主党の今の主張では明確には示されていない。
さらに大都市と地方の負担格差の縮小を、暫定税率を廃止することで縮小するとしているが、その前提として地方は公共交通機関が整備されていないため、車が生活必需品であることを認めている。しかし、車が生活必需品であるというなら、それを使用するための道路の整備もまた、必要となってくるはずで、道路建設を削減するという主張とは矛盾しているが、その点についても触れられている箇所はないようである。もしや、それが地方に対して供与する9000億円の使途となることを想定していると言うのだろうか。それではあまりにも地方を信用しすぎであり、道路建設の無駄を削減することなど到底、なし得ないであろう。本気で道路改革を推し進めるのであれば、地方の予算の使い方も含めて、そのあり方を管理・監督しなければ長年、甘い汁を吸い続けてきた政官業の癒着構造を断ち切ることなど出来ないだろう。民主党にはもっと、独創的な政策の立案を求めたい。

2008/09/20

中国は有望市場ではなくなった

来年の5月から、中国が、海外から中国に対して製品を輸出する際に、その製品の情報を中国政府に開示するように求める制度を導入する予定であることが分かった。これは、デジタル家電などの内部に組み込まれているプログラムや、暗号技術ソフトのソースコードを開示させる事を想定しており、その目的は中国側の説明によれば、ソフトの欠陥を狙ったコンピューターウイルスや、コンピューターへの不正侵入を防ぐためである、としている。この制度に対し、日米欧から強い非難が出ており、今後、撤回を強く求めていくものと思われる。
これは、中国当局による明らかな知的財産権の侵害であり、到底認められるものではない。中国側の言い分では、自国でのセキュリティ事故を防止するためだと称しているが、これらの秘密情報が中国企業に渡されないという保障はなく、容易にコピー品を製造したり、技術的な不足を埋めることに使われる可能性は非常に高い。日米欧のメーカーが一生懸命開発し、商品化した財産を、苦も無く手にし自らの製品として販売する可能性があるのだ。
それだけではない。暗号化技術などの詳細情報が中国当局に知られた結果、逆に日米欧の機関に対する攻撃手段の究明を目的として使用されることが予想される。中国の諸外国における諜報活動に利用された場合、重要な機密情報を容易に入手されてしまうなど、ことはビジネス取引にとどまらず、国防の観点からも重大な影響が懸念される。中国当局が入手した情報を、同じ中国の他の部門で利用しないなどと誰が信用できるというのだろうか。
これまで、中国は有望な市場として世界から注目されてきたが、こんな一方的な制度を設ける国家が、果たして有望な市場だと言えるのだろうか。今後、中国に対して製品を輸出している企業が、どのような対策をとっていくのか、あるいは何ら対策をとらずに中国政府を信用して製品情報を開示するのか、非常に動向が気になるところである。私なら、中国市場など早々と見限って、次の成長市場を探すほうにシフトするがね。

2008/09/18

誰か見舞いに行ってこい

北朝鮮の国家首席である金正日の健康不安が世界的に大きく取り上げられて何日か経過したが、その間、北朝鮮からは健康に問題は無く元気であるとのコメントが出されるばかりで、具体的な状況説明は無く、当然の事ながらテレビ放送に登場することもなく、その動静は頑なに閉ざされた扉の向こうに隠蔽されたままである。
週刊誌では金正日の死亡説や、それを引き金とする軍のクーデターにまで言及を始めている。リーマンブラザーズ証券の破綻が引き起こした世界的な金融不安に関心が向きがちだが、北朝鮮の政情不安はそのまま拉致問題解決の途絶に繋がりかねないだけに、日本政府としても独自の対応を求めたいところである。
いまこそ、山拓の出番である。北朝鮮に出向き、親友でもある金正日の見舞いと称して状況を探ってくるのだ。もっとも、下手をすれば向こうの暮らしが性にあって、二度と帰って来なくなるかも知れないが。

2008/09/17

リーマン、破綻す

このニュースは衝撃をもって瞬く間に世界を駆け巡った。アメリカの名門企業である、リーマンブラザーズ証券が、サブプライム問題を発端とした金融危機の影響で破綻、つまりは倒産したのである。日本の財界からは、山一証券の破綻を彷彿とさせるような出来事だとの声があるようだが、暢気に対岸の火事を決め込んで静観している場合ではない。この事態を見通せなかった金融機関は、その先見性と言う点では、破綻したリーマンブラザーズ証券となんら変わるところは無いのだ。
まったく、日本の財界人の能天気さには呆れて物が言えなくなるとは前々から思っていたが、この事態に対して何ら対策を講じることも考えず、ただ座して政府がそのうちに発動してくれるであろう景気対策に自らの生死を委ねるだけだとすれば、世界に冠たる、とこれまで国民を欺いてきた日本の財界というのは、国民の犠牲の上にだけ成り立っている、国民の生き血を啜る半死人としか言いようがないだろう。何しろ、日本の産業における国際競争力というのは、国民の生活を困窮させることで得られる僅かな利益を源泉とする、反人道的な手段によるものであって、正当な競争を行えば瞬く間に世界に一蹴されてしまうような、そんな脆弱な土台の上に建てられた、砂上の楼閣でしかないからだ。。。。
これが悲しい現実となる前に、リーマンブラザースの残念な結果をただ漫然と眺めながら、政府が打ち出す景気対策を当然のもののように待つのではなく、真に競争力があり未来を見通すことができる産業・財界であるというのであれば、反面教師としてその教訓に学び、これからの厳しい国際競争を生き延びるための教科書としてもらいたいものである。リーマンが倒産した、驚いた。そんな台詞なら、幼稚園児だって、小泉元総理大臣だって、マイクを持たせてやればいくらでも語るのは容易だ。そんなものよりも具体的、現実的な政策・対応策を示してもらいたいものである。

2008/09/14

誰がなってもダメダメだ

自民党史上最多の五人の立候補者がたった総裁選が告示された。総裁に選ばれた人物が日本の次期総理大臣になると言うのに、一般国民にとっては指を加えて眺めていることしかできないのは何とも歯痒いことであろう。
マスコミの報道では、本命は幹事長の麻生氏で、まず勝利は疑いの余地が無いと言っているが果たしてどうだろうか。民主党からは総裁選挙ゴッコとまでコキおろされているが、なぜマスコミは民主党の場合は党内で意見が違うと寄せ集めと非難するくせに、自民党の場合は大いに議論するのは良いことだ、などと逆に持ち上げるのだろうか。口では自民党政治を批判しておきながら、明らかに本心では自民党政権の継続を願っていることの表れではないか。
それにしても、今回の五人の候補者の顔ぶれを眺めると、日本は本当に大丈夫か、と言う気になってくる。麻生を筆頭にどの候補を見ても全く迫力というか勢いを感じる事がなく、これが日本の首相として国内外に山積している難題に対して、なにかしら有効な策であるとか、戦略を打ち出してくるとは到底思い描けず、はっきり言って今よりも悪くなる事はあっても、良くなることは無いと断言してもいいだろう。10月26日に予定されている次期衆院選では、だれかそういう人物が彗星の如く現れてはくれないものだろうか

2008/09/13

自分で蒔いた米

農薬で汚染されたりした、通称「事故米」と呼ばれる工業用に使われるはずの米が、食用として転売されていた問題で、世間はもちきりである。自民党の総裁選挙に出馬した五人の候補者や、波風が立たないうちにひっそりと再選を果たした民主党の小沢代表に加えて、教師になるために教育委員会の理事などにお食事券を配っていたとされる、福岡の教員汚職事件も、もはや誰の耳目も集めない状況となっている。
幸か不幸か時期を重ねて報道されたのは、北朝鮮の国家首席である金正日の体調に異変が起きている、と言うものであった。北朝鮮の外務省職員は口を揃えて何もないとの説明を繰り返すが、金正日が軍事パレードに出席しないのは極めて異例の事であり、体調も含めて北朝鮮で何かが起きているのは疑う余地はない。
今後に向けては、核廃棄の進め方や拉致被害者の救済など問題が山積しており、北朝鮮の動静が気になるところではあるが、それより心配なのは日本の政治空白がどういう影響をもたらすか、その一点であろう。北朝鮮の動向を掴めず、核廃棄に向けた具体的な方策も示せず、拉致被害者の救済については、全力で取り組むと口先だけの対応で済まし、その上、政治空白を作るわけにはいかないと選挙を先伸ばしにしておきながら、その舌の根も乾かぬうちに、首相を辞任してしまった福田総理を擁してきた自民党、この政治空白の責任をいったいどうとるつもりなのか。
いますぐにでも問い質したい気持ちである。

2008/09/10

ウィンドウズ、訳わからん

再度、ヨドバシカメラを訪れた私は、早速グラフィックボードのコーナーで物色を始めた。ワイド画面で表示できることだけが条件で、出来る限り格安のカードと言うことで、選ばれたのは必然的に玄人志向の商品であった。なにしろ、メーカー製パソコンに最初から搭載されているAGPのグラフィックボードを無理やり引き剥がして、市販のボードを搭載しようと言うのだ。動かないリスクを考えると、可能なかぎり価格を抑えようとするのは当然であろう。結局、購入したのは5000円で販売されていたGFX5200、まあ最安値ではないものの、物はなんでもいい私にとっては予算内に収められただけで十分と言うものだ。
家に帰るや否や、早速ボードの交換を行ってみたところ、なんとか640×400の解像度で表示され、無事に認識し動作する事が確認できたので、多少ドキドキしながら付属のデバイスドライバをインストールし、反映のために再起動を行ってみた。ウィンドウズの起動を待つことしばし。
ブルースクリーンが表示された。
おいおい、どういうことだよ。なんで起動しないんだよと半ば怒りながら、再起動を試みる。
再びブルースクリーンが表示された。
愕然としつつも、先ずはセーフモードで再起動を行い、こんな事態を予見した訳ではないのだが、あらかじめメーカーサイトからダウンロードしておいた最新版のデバイスドライバをインストールし、再起動を試みる。
再びブルースクリーンが表示された。(それはもういいから)
事態の改善を図るため、やむなく元々のグラフィックボードに戻して電源を投入してみたところ、今度は画面にすら何も表示されない状態に陥ってしまった。何度か挿し直しつつ、電源投入を繰り返すも、やはり何も表示されない状態からは変化しない。もしやメインボードごと壊れたのかと思い、問題切り分けのために新しいグラフィックボードを再び挿入してみると、なんと画面表示は行われるではないか。元々のグラフィックボードが壊れてしまったのかと、呆然としながら、何気なく通常起動を行ってみた。
起動した。
なんの変更も行っていなければ、何か違う状況になった訳でもない。ただ単に抜いて挿しただけで問題が解決してしまったのだ。しかも、画面モードも正しく1680×1050になっているではないか。問題が解決してハッピーでラッキーなのは認めるが、なんなのだ、一体。これだからウィンドウズって奴は!

2008/09/09

液晶ディスプレイ、ご臨終

最近、家で使っているパソコンの液晶ディスプレイがチカチカと明滅するようになり、一体どうしたのかと思っていたのだが、RGBケーブルを外しても明滅を繰り返すのを確認してようやく、液晶のバックライトが切れかけているのだとの認識に至ったのは、かれこれ2週間以上もその状態を我慢した挙げ句の事であった。もっと早くに気付けと言う声もあったのだが、最初はもしかしたらパソコンにウィルスが感染したのではないかと疑って、ウィルス対策ソフトで全検疫を行ったり、アンチスパムツールで検査してみたりと、ハードウェアに原因を求めるには長い道のりがあったのだ。
それはさておき、原因は分かったものの、対処法としては買い替えしかない状況で、最初にとる行動は当然のごとく価格.comを覗いてみることだった。今まで使っていた15インチの液晶ディスプレイと同じくらいで格安で購入できるものがよかったのだが探したところ、現在の主流は19?22インチのワイド画面に移っており、15インチなどという時代遅れの長物は却って値段が高くなると言う骨董現象に遭遇してしまい、仕方なくあまり考えることなく25,000円で販売されていた20インチのワイド液晶を購入してみた。
早速、家に帰って取り付けてみたところ、なぜかワイドでは表示してくれない。いろいろ調べた結果、搭載されているATIのRAGE128ではワイド表示が行えない事が判明した。諦めてこのまま、横に拡がった画面で我慢するか、新しいグラフィックボードを購入するか5分くらい悩んだが、結局、画面がちらつく感じになるのと性能をフルに使えないのに耐えかねて、その日のうちに新しいグラフィックボードを購入することにした。

2008/09/06

こいつ、絶対なんかあるよ

北京五輪男子ハンマー投げで、健闘するも五位にとどまり、メダルを逃した室伏選手だが、二位と三位の選手がドーピング検査で陽性となったため、銅メダルに繰り上がる可能性が出てきた。思い起こせば、アテネ五輪でも銀メダルを獲得したあとに、金メダルを獲得した選手のドーピング違反が明らかとなって、繰り上げで金メダルを獲得すると言う幸運を手にしているのだが、まさに奇跡を再び呼び込み、銅メダルに輝く可能性が出てきたのはまことに喜ばしい事である。
ハンマーだ!

それもこれも、メダルに手が届く可能性が小さくなる中でも、全力でプレーしたことへの報いとも考えられ、常に手を抜く事なく挑み続けた室伏選手だからこそ、呼び込む事ができた幸運だと言えよう。
ネットでは、福田首相の辞任会見から日も経たない中、「あなたとは違うんですジェネレータ」なるソフトが人気を博している模様である。名前を入力すると、福田首相が辞任会見で、「他人事のように見えますが」と言う質問に対して、「私はね、あなたとは違って自分の事を客観的に見れるんです」と反論した発言よろしく、私はあなたとは違うんです口調の文章を自動的に作成してくれる冗談アプリだ。これに室伏選手の名前を入れたらこんな作文を披露してほしいものだ。
「私はね、あなたとは違うんです。勝つためにいつも努力をしてるんです。万一、実力が及ばない場合でも、運を味方につける事もできるんです。(福田首相と)一緒にしないでください。」なんてな。

2008/09/03

日本人は企業の奴隷なのか

1日、財務省から発表された税収実績により、7月度の法人税は還付額が税収を上回り、法人税収は1039億円の赤字(前年同月は1203億円の黒字)になったことが判明した。ちまたでは、政府の意向を受けたマスコミの報道で、景気の減速により、企業の収益が悪化したことが原因であると、さも景気の悪化懸念を大きくとりあげ、本質から国民の目を逸らすのにやっきになっているが、これで国民がいかに搾取されているのか、ということが明らかとなった。
法人税の税収が赤字だということは、すなわち、企業は支払っている税金よりも多くの還付金を国から受け取っている、ということを如実にあらわしているに過ぎない。例えば、家計であれば、どんなに経費を多く計上して確定申告をしようとも、納めた税金以上の還付金が得られるはずもなく、その事実から税収は絶対に赤字にならないことが明白である。にも関わらず、法人税を見た場合に赤字になることがあるとはどういうことなのか。
それは、企業は納めた税金よりも多くの還付金、すなわち、1000万円の税金を納めたのに対して、例えば1200万円の還付金を受け取っていることを表している。この場合、国の法人税の税収は200万円の赤字ということになり、企業は何の努力もなく、200万円の、しかも課税対象外の利益を得ることになる。これは、家計に置き換えると、10万円の所得税を支払っているサラリーマンが、12万円の還付金を受け取る、すなわち月収30万円で10万円の税金を納めて20万円の手取りになるはずが、12万円の還付金を含めて、手取りが支給額を上回る32万円になっていることを意味する。これはいったいどういうことなのか。
それは、国民から毟り取った税金を、企業に還流しているということであり、本来、国民が支払う必要の無い税金を取り立てては、企業を優遇するために使われているのである。そのため、普通に考えればありえないことだが、税金の収支が赤字になる、などという聞いたことの無い事態に陥っているのである。国の財政収支が赤字になるのは、例えば大きな公共工事を数年間かけて、先を見越して行うこともあるだろうから、理解できる。しかし、税収が赤字になるというのは、国が特定の企業、産業に対して、見えない形での補助を行っていることの現われであり、極めて不誠実、不平等なやり方であると言わざるを得ない。即刻、法人税のあり方自体を見直して、適正な課税が行われるべく、善処いただきたいものである。

2008/09/02

普通は衝撃なんだけど

今日午後9時30分に、突如として現職の総理大臣である福田総理が辞任の意向を表明した。各方面からは、なぜこのタイミングで、という当惑の声と、次の総理が誰になるのか、という明日を睨んだ声が同じくらいの大きさで聞こえてくる。普通であれば、現職の総理大臣が、国会休会中に突如辞任を表明すれば、その衝撃の大きさに騒然となるのが常であろうに、この静けさは一体なんなのだろうか。
まあ、福田総理は明日辞めるか今日辞めるか、いつどんな形で辞めるのかだけが争点となっていたようなお飾り総理であったので、今日辞めたからといって、それほどの衝撃を伴わなかったのは、当然ともいえるが、それにしても、なぜこの時期に辞意を表明したのか。
それは、今日になって民主党の小沢代表が代表選挙への立候補を明確にし、無投票での三選がほぼ確定したことと無関係ではないだろう。いつ辞任するのかと言われれば、できるかどうかも分からない何らかの成果を挙げた後か、任期を満了した来年3月あたりか、どちらにするかと問われれば、どちらも自民党にとっても福田総理にとっても、勘弁してくれと言いたくなるほどまずいタイミングであるわけだが、今、この瞬間であれば、民主党は選挙も行わずに党首を選ぶが、自民党は開かれた党なので、どのような状況になってもきちんと総裁選挙を執り行った上でなければ、代表を選ぶことはしない、と民主党との違いを訴えていざ総選挙になった際に、自民党への票に結びつけることができる可能性があるのだ。
それにしても、なんとも情けない、全て他人事の総理大臣であった。このまま別の人間が総理の座に収まるなどという格好の悪いマネをせず、願わくば解散総選挙を執り行った上で、国民に信を問うという姿勢を見せて欲しいものだ。この分では、次の自民党総裁の力量も、知れたものだと言わざるを得ないだろう。