2008/12/31

ミシュラン?ゲーテ?大阪に学べ

日経新聞が提供しているWebサイト「WEBゲーテ」に、ミシュラン東京で紹介されたお店の選考基準がよく分からず、よいお店がまったく掲載されていない、という記事が公開されていた。題して「ミシュランよゲーテに学べ!」
要するに、ミシュランには本当に美味しい店は紹介されておらず、実際には足を運ぶ事もなく適当に選んだとしか思えない店ばかりが掲載されていると言う意見である。確かに、ミシュラン東京2008、2009のいずれを見ても、なぜこの店が紹介されているのか?と訝しむようなページが少なくない。実際、どういう基準で誰が選考したのかも明らかにはされておらず、もっと紹介すべき店があるだろうという意見には同感である。
しかし、一方のゲーテで紹介されている店は、のっけから紹介が無ければ敷居を跨ぐことすらできない超高級店ばかりが並んでおり、これを見た一般読者のうち、何人がその店に行けるのかと憤りを感じるようなものばかりである。予算にしてから、安いところでもディナーで1万円~となっており、気軽に訪れることが出来るような店は1軒足りとて紹介されていない。これで何を主張しようと言うのか。だいたい、紹介制をとっている店が悪く言われない理由の最たるものは、わざわざ紹介してくれた人に対する義理を考えると、悪くなど言えよう筈が無いという極めて重要な要素をまったく無視した評価と言わざるを得ず、これで何をもってこの店が最高なのだと云わしめるのか、記事を書いた人間に問い質したい。
本当によい店とは、庶民が普通に足を運べるくらいの価格で最高に旨い料理を供してくれる、そういう店でなくては評価をするにも値しない。東京の、気取った店だけを渡り歩いて、本当によい店の何が分かるというのだ。記者さんも、何年か大阪にでも異動されて、食い倒れの町で勉強してくるがよかろう。

2008/12/30

派遣切りは当たり前

景気の悪化に伴って、企業の業績不振から非正規雇用者、いわゆる派遣労働者が解雇されていることについて、いろいろと批判が集まっているようだが、必要に応じて増減できる労働力として派遣労働者を雇用してきた企業からすれば、景気の悪化に伴い労働力の需要が減退すれば、派遣労働者を解雇するのは当たり前のことで、いったい何を騒いでいるのか、というくらいの感覚でしか無いだろう。ましてや、派遣労働者を解雇するのは不当だ、地位の保全を求めるなど、いったいどういう根拠でそんな無茶な要求をしてくるのか、はっきり言って狐につままれたかのような錯覚を覚えるのが普通の反応であろう。
派遣労働者は景気が悪くなり、解雇された事について不満の声を上げているのだと思うが、それではこれまで景気が良かった間、安定性が無い分を報酬として得ていなかったのかと言われて、否定できるものなどいないだろう。もしかすると、派遣元の人材派遣会社が上前をはねて、手取りは少なかったかも知れないが、実際には企業からすればそれなりの対価を支払っていたはずである。それが、景気が悪化して解雇、いや正確には解雇ではなく、契約の解除なのだが、されたからと言って、それに対して不平不満を申し立てるのは明らかに公平性を欠くと言うものだ。安定性の代償に高給を受けておきながら、いざ不安定な側面がクローズアップされるや否や、それがさも不当であるかのように騒ぎ立てるのは、それこそ不当であり不誠実と言うものであろう。
まるで正社員だけが厚遇されているかのように報道されているが、派遣労働者は不安定の代償は受け取っていたはずである。そういう認識も持たず、目先の手取りにだけ目を眩ませて、派遣労働者という職種を選んだのであれば、それは企業を責めるのではなく自らの不明を羞じるべきであろう。このところの派遣切りに対する報道を見て、声高に権利ばかりを不当に主張している輩を見るにつけ、そう思う今日この頃である。もちろん、そういうリスクは十二分に分かった上で、そういう雇用形態を選択している人間が大半なのだと信じたいのは山々なのだが。

2008/12/29

魔がさしたって言うのかよ

大阪府松原市の市立中学校で、50代の男性教諭が2年間もの長い間、顧問を務める運動クラブで、女子生徒らの身体を触るなど淫らな行為を強制していたことが判明した。教諭は今月中旬から自宅謹慎となっているが、身内に甘い教育現場からは、教諭に対する実質的な処分もなければ、氏名の公表も行われておらず、市教委の井上雅彦学校教育部長がいくら「2度とこういうことを起こさないように服務監督を徹底していく」とコメントしても、発覚してしまったことを憎々しく感じている、としか思えない。
世間一般であれば逮捕されるような犯罪を引き起こしておきながら、氏名はおろか勤務先の学校名も明らかにされず、自宅謹慎などという甘い処分で済ませ、これで生徒や保護者に対するカウンセリングをしっかりやっていくと説明されても、これ以上、批判が高まらないように、口封じを計っているとしか思えない。これに対して、現職府知事である橋下氏が何か対応したかと言えば、何も行動は起こしておらず、これで本当に府民のことを第一に考えている知事と言えるのだろうか。
当のわいせつ教諭は、「魔がさした」などと説明しているとの事だが、2年間にも渡ってわいせつ行為を繰り返しておいて、何が「魔がさした」だと呆れて物も言えない。一度限りで出来心で、というのであればまだしも、2年間も魔がさしっぱなしで、しかも他に発覚しないように生徒や他の教諭が少なくなる土日に限って行為に及んでいたという狡猾さは、りっぱな計画犯罪であり、間違っても「魔がさした」と言って情状酌量されるようなものでは断じてない。この教諭がもしも懲戒処分を受けることもなく、何事もなかったかのように現場に(他校になるかもしれないが)復帰するようであれば、橋下府知事の沽券に関わるといっても過言ではないだろう。
ま、弁護士だけに「犯罪者にも人権が」とか言い出して、教育委員会との関係改善に利用しようとするのを心待ちにしているんだがね。

2008/12/28

日本の空は何で守る

自衛隊の次期主力戦闘機の選定を巡っては、日本の計画で調達する予定であったF22ラプターについて、機密情報が漏洩する可能性を指摘した米国議会の動きや、価格が非常に高価となることからアメリカ自体での生産を中止する動きが出てくるなど、今後の計画を進められるかどうかすら危うい情勢となりつつある。価格については、他の戦闘機の2~3倍の価格がネックとなり、生産国であるアメリカ自体でもこれ以上の導入を見送る公算が大きくなっている他、日本側の問題として自衛官が機密情報を漏洩してしまう可能性が指摘されており、機密の塊であるF22の輸出を制限しようという動きが強まっており、本当に日本が調達して配備することが出来るかどうか、非常に怪しい情勢となってきている。
そんな中、次期主力戦闘機の選定について日本政府が方針を見直し、F35かユーロファイターを導入するか、あるいは現行のF15を改良することで当面を乗り切るか、いずれかを選択する見通しが強くなった。しかし、いずれを採用するにしても大きな問題は残されている。F35は開発されて間もない新機種で、米軍でさえ実践配備には至っておらず、実用面でどれほどの実力を発揮するのかは未知数である。ユーロファイターを導入するのであれば、これまで大きな支援を受けてきたアメリカに対して、論理的のみならず道義的な説明を行う必要が出てくるだろう。F15の改良で当座を凌ぐとしても、それがいつまで耐えられる策なのかは外的な要因にも左右されるため、なんとも評価しづらく、どこまでの未来を計画に織り込めばよいのかは判断が分かれるところだろう。
いずれにせよ、F22なり、F35なり、あるいはユーロファイターを導入したとしても、結局のところ最後は外国の技術に頼らざるを得ないという結論には違いなく、果たして日本の空を守るのが全て外国の製品でよいのか、という疑念は残る。三菱重工が商業化を目指してジェット旅客機MRJの開発を推し進めているが、それと同じように、日本の空を守る航空機は、やはり日本独自の力で開発しなくてはならないのではないのか。将来、購入している国との関係が悪化してきた場合の対応も含めて、自力での防衛手段を確保しておくことは、やはり独立国家として必要な対策ではないのか、そう思える今日このごろだ。

2008/12/26

そんなことで、一体なにを

地下鉄都営三田線に乗っていたら、とある駅に着くと頭の悪そうなお姉ちゃんが興奮し始めた。
その駅の名前は「御成門」
いや、その「オナリ」という音だけで興奮されてもリアクションに困るんですが。その昔、将軍様が通る門だから御成門(上様のおな~り~)となったのに、変な事を想像されて興奮されたら、現役の将軍様もドン引きだ。動かないはずの腕を振り上げようとして、脳溢血でも起こしやしないかとご心配奉る。
頼むから、せめて興奮するのは電車を降りて女子トイレの個室に入ってからにしてくれよな。JR西日本なら駅員が参加してくれる事だろう。

2008/12/25

年の瀬を感じない

もうすぐ年末、今日はクリスマス(正確にはイブだけど)だと言うのに、例年なら感じるはずの年の瀬感がまるでない。世間を見渡してみても、慌ただしく忙しない雰囲気はあまりなく、果たして本当にあと一週間で正月なのだろうかと、不安を感じてしまうほどだ。なんとなく、意識としてはまだ11月が終わろうかとか、そのくらいの気分にしかならないのだ。
不景気が原因なのかとも思ったりするが、果たしてそれだけでこんなに変わってしまうものなのだろうか。確かに不景気の影響で、街中に設置されるクリスマスのイルミネーションは例年よりもはるかに少なくなっている気がするし、あまり高価なものを買おうとする人もとんと見掛けなくなり、気分の高揚感に欠けているのは確かなのだが、果たしてそれだけでこんなに違うものなのだろうか。
テレビでは連日、金融不安や購買意欲の減退、大手製造業の損益悪化などが報じられており、世界同時不況が刻一刻と現実味を帯びて近付いてきているが、それに対して日本だけがなんら有効な対策を打ち出せないまま、無為に時間だけが費やされていく、そんな来年にまるで期待を持てない状況が、そんな気分をもたらしているのかもしれない。この国家の一大事と言う時に、能天気マンガオタクが総理大臣じゃあねぇ・・・

2008/12/23

授業は英語で?

改訂された学習指導要領で、英語の授業を英語で行うことが盛り込まれ、学校などの教育現場からは疑問の声があがっているらしい。教師の英語力にばらつきがある上、大学の入学試験はこれまで通りと見られるのが原因となっているもようだ。
教師の英語力にばらつきがある?そんないい誤魔化した言い方をせず、大半の英語教師は英語で授業を行えるような英語力を持ち合わせていないとはっきり言えばいいのだ。変に実態を隠して格好をつけたりするから、役人どもに現場の実情が伝わらず、それならと、ありもしないばらつきを解消するかのような施策が打ち出されては、更に現場の混乱に拍車をかけるのだ。
まあ、裕福な家庭の子供が通うような、ブランド校なんかは、金に物を言わせて外国人講師をつれてくるんだろうが、これで格差はさらに大きくなるのかな。

2008/12/21

横濱百八十六番餃子に行ってきた

ある晴れた12月の昼下がり、その存在は知っていても、中を覗くだけでいつも素通りしてしまっていた餃子中心の中華料理屋「横濱百八十六番餃子」に行ってみることにした。最初は全然中華と関係なく、海鮮丼なんかを食べたいなぁと思っていたのだが、なかなかよさそうな店が見つからず、気がついたら中華街をぷらぷらした結果、最終的に一度も行ったことの無いこの店を選んでみたのだ。
餃子だけで10種類も揃っていて、それぞれ具や皮が異なる材料で出来ており、選ぶだけでも楽しめるのだが、それ以外にも坦々麺やトンソクやら、美味しそうな料理がそれなりに揃っていて、わざわざ中華街に来たという人でもそれなりに楽しめると思われる。で、私は餃子数種類と、世界で一番辛く旨いと書かれていた超辛坦々麺を頼んでみた。麺類などはいらない、餃子とご飯だけでいいという人には、小ライスやネギ塩スープなども用意されていて、ちょっとだけ食べてみたい人のニーズにも応えているようだ。
しかし、この超辛坦々麺だが、香辛料がふんだんに使われていて、辛いのは辛いで確かに世界一かもしれないが(いや、それほどでもなかったけど、普通の人間ならつらい方も多いかも)、じゃあ旨いのかと言われると、それほどでも無い、というか正直、それほどおいしくない。餃子はたいへん美味しく戴けただけに、この坦々麺との味の落差はいただけない。店員も、本当に辛いけど大丈夫ですか?と聞いてくれたのはいいが、メニューに記載されてる黒胡麻坦々麺の方がおいしいですよ、くらい教えてくれればよかったのだが。
どんなに辛いものが出てきても辛さに負けたことの無いが、美味しいものが食べたい私は、次回、餃子を食べに行ったときは、忘れずに普通の坦々麺を頼もう、と心に刻んで、あとから来たカップルが逡巡しつつも超辛坦々麺を注文するのを見て「ふふっ、普通の人間がこれを食うのか?この寒い中、イチャつきやがって。バカめ!」と思いつつ、店を後にしたのだった。ちなみに店名の186番は、この店が186番地に立っていることに由来するようだ。なんとも中途半端な番号だ。100番とかならよかったのに。。。

2008/12/20

愛犬・チロもいい迷惑だ

厚生労働省の元事務次官が夫妻そろって殺害された事件で、警視庁に出頭してきた小泉容疑者が主張しているらしい。
「俺は時代劇の子連れ狼だ好きだ。あれは妻を殺された夫が復讐をしていく素晴らしい話だ。だから俺も愛犬・チロの敵討ちで殺してやったのだ。動物を殺すやつは悪魔だ」
他でもない、お前が悪魔だ。チロも草葉の陰で鳴いているだろう。キャン!

2008/12/18

円高でも原油価格下落でも

ガソリンの店頭価格が19週連続で下落し、2004年以来の114円台となったことが発表された。一番高かった180円近くから考えると、2/3にまで下落した事になる。
しかし、考えてみれば、ニューヨークの原油相場では最高値から比べて1/3くらいに下落し、さらに円高の影響もあって本来ならばもっと下落していてもいいはずである。日本の石油元売り会社がぼっているのではないか?!
いや、本当の理由は、原油の価格が下がっても、油揮発税のリットルあたりの課税額が変わらないので、どうやってもこの程度にしか下げられないのだ。ガソリン価格114円のうち、油揮発税の占めるのはおよそ60円ほどになっていて、例えば原油価格がタダになっても、最低60円までしか値段は下がらないと言うことなのだ。さらにこの税金の半分くらいは暫定税率として無駄な道路建設に消えていく・・・・
こんな理不尽にいつまで堪え忍んで生きていかねばならないのか。いい加減に自分の生活を脅かすのは政治家なのだということに気付いてもらいたいものだ。

2008/12/16

最低のアンケート

今日、なにかのサイトで「ブランド認知に関する調査」というアンケートに回答する機会があり、がんばって何問かの回答を行っていたのが、途中であまりにも癇に障るインタフェースに、私の堪忍バッファはあっという間に溢れかえり、全く問題を読む事無く、無作為に回答を始める始末となってしまった。
なにしろ、ボタンを押し間違えて、前の設問に戻ってしまったところ、その前の、たった今、入力していた内容が全て失われてしまい、ブラウザの戻るボタンで画面を戻してみたところ、更に前の設問にまで戻ってしまったのだ。
これでは何のための戻るボタンか分からない。ブラウザの戻るボタンを使用禁止にするのは100歩譲って納得できるが、前の設問に戻るボタンをわざわざ設けておきながら、その次の画面で入力した内容をクリアしてしまうとは何事か。これでは、戻るボタンを押した人間の負担を増やすだけで、押し間違いをした人間をアンケートから脱落させるのが目的としか思えない、低劣なシステムと言えよう。
あまりの事に怒髪が天を衝いた私は、その後の設問に対して全て、「飲んだことがあるか」-いいえ、「利用したことがあるか」-いいえ、「好きなものはあるか」-いいえ、とすべからく否定する回答だけを怒りに任せて投入してやった。途中でやめてもよかったのだが、これで統計が少しでも狂って利用できないアンケート結果になれば、それこそ私の溜飲が下がるというものだ。こういう人間もいるのだから、たかがアンケートと言えど、システムはきちんと利用者のことを考えて作ってもらいたいものだ。
さて、明日も、理不尽なシステムをぶっ壊してやるぞ!

2008/12/14

モラルと匿名性は関係あるか

このところ、学校や小売店などに理不尽な要求をする事件があとを絶たない。学校に対しては給食費を払わないのに給食を食べさせないとは何事か、という野盗ではないかと思うような話があったかと思えば、金券を使えない店舗に対して本社やお客様センターにまで電話をかけさせ、暴力団員ではないかと思うような勢いで恫喝してみたりと、昔では考えられないような事件が数多く見られるようになってきた。
役に立たないマスコミが無責任に報道するように、モラルが低下してきたと一言で済ませてしまうのは簡単だが、なぜ日本人のモラルがここまで低下してしまったのか、では一体どうすればモラルを向上させることができるのか、原因を追究すること、対策を検討することこそ、今必要なことなのではないだろうか。
一説には、インターネットのもたらす匿名性が、自分に対しては何の不利益ももたらさない場所から、相手を非難し攻撃することができることが、日本人の攻撃性を増長させている、というものがある。しかし、世界中にインターネットがこれだけ普及し、その利用方法が日本とそれほど違いが無い、匿名性という点ではアメリカでも日本でも中国でもブラジルでも大差ない状況で、日本でのみモラルが大幅に低下している事を説明できない。
そもそも、昨日今日、急にモラルが低下してきた訳ではなく、長い時間をかけてモラルは下がってきたように思う。バブル景気が絶頂期であったころに、お金が全てという機運が日本中に蔓延し、そのバブルが崩壊したあとにお金に対する意識だけが残ってしまったことも一因ではないかと思うが、小中学生くらいから既にモラルの低下が見られることから、初等教育にも問題があるようにも思う。そもそも、子供の最初の教師となるべき両親のモラルがここまで低下してしまった今、これを立て直すのは到底なし得ないのではないかと思うほどの困難が予想される。
モラルのある人は今のうちに海外に逃亡しろと言うことかな・・・・・


カウンセラー実践通信講座

日本はいったいどうなるのか

そろそろ2008年も終わりというこの時期に、日本では政治家が自分の権力を維持することだけに腐心しているのがあからさまに分かるようになり、内閣支持率が急落したかと思えば、アメリカでも経営不振に陥ったビッグ3に対する救済法案が廃案に追い込まれたりと、おちおちと新年を迎えられる雰囲気はまるでない。
何年か前に、年末年始を挟んだくらいの時期にたまたま海外を訪れていたところ、急激な円高となったことをニュースで大きく報道していたのと同じくらい、先行きに対する不安が大きくなっているが、今度は困ったことに日本だけの問題ではなく、全世界が同時に不況の波に晒されており、貿易でしか富を産み出せない日本にとっては非常に苦しい時代を迎えつつあるのは確かであろう。
これほど苦しいのは、私が記憶している限りでは第二次世界大戦直前以来ではないかと思うのだがどうだろうか。確かにバブルが崩壊した直後などもそれなりに不安が押し寄せてきたものだが、そうは言っても海外の景況感はそれほど悪くなかったことから、いずれ景気がよくなるのだという期待が持てたものだが、現在の情勢はそういう期待感の欠片もなく、来年以降、今の暮らしを続けていけるのかすら不透明となりつつある。
今こそ、日本には真の政治力を持った、新しい政権が必要な時なのだ。将来に渡って維持費という名目で国民に負担を押し付けるだけで何一つ産み出すことのない、無駄な公共投資を行っている場合では無いのだ。今度こそ、国民は選挙で自分達がどこに進んでいくのかを示さなければ、この日本と言う国は滅んでしまうだろう。ローマしかり、カルタゴしかり、次は日本かアメリカか・・・・・

2008/12/04

遅れる電車

今日もJRは人身事故で遅延が発生していた。このところ、毎日なんらかの理由で遅延が発生しているような気がしてならない。なぜ鉄道会社と乗客はこんなに遅れても、なんら賠償を求められない、一方的な契約になっているのだろうか。列車の運行を遅らせるような問題、例えば踏切で自動車が立ち往生するとか、の場合には、多額の賠償を請求するにも関わらずだ。
なぜ電車が遅れるのかは、前にも書いた気がするので多くは語らないが、鉄道会社が公共意識を持たず、利益のみを追求して、どんなに乗客が満員電車で不愉快な思いをしても、決して運行本数を増やそうとしないからだ。本数を増やすのは、ライバル路線と張り合う時だけ・・・・
とにかく、人身事故で遅延するのだけは勘弁してもらいたい。遅延しないのは簡単だ。人身事故に巻き込まれた人間を、死亡を確信しておきながら、ポーズだけの安全第一をアピールするための救助活動などやめて、気にせず運行を続ければいいのだ。遺族に対して多額の賠償請求をするためとは言え、あまりに姑息で低劣なのではないか。
死して屍、拾うものなし・・・・

2008/12/03

景気後退なんて言うけれど

アメリカで昨年12月くらいから景気後退局面に入っていたとの分析結果が公表されてから、全世界的に株価の暴落が起きたが、物事が誰の目にも明らかになってから、実はあのときからこうだった、などと言う分析には何の価値もなく、ああやはりそうだったのかとより一層、気分を落ち込ませるくらいの効果しかないことが奇しくも実証される結果となってしまった。
日本では年明けにも内閣府が、日本も同じ時期から景気後退局面に入っていた事を発表する見通しだが、いったいぜんたい、バブル崩壊以降で景気がよかったと実感したことなどあると言うのだろうか。従業員の福利厚生を削減し、裁量労働制の名の下に残業代を抑制し、利益を積み重ねてきた大手企業や、社会保障費を抑制する一方で公共投資を積み増しては、献金だの賄賂だので還元を受けてきた政治家や官僚ならいざ知らず、庶民は景気のよさを実感したことなどこの10数年、一度たりとてなかったのである。
景気後退局面に入った今、政府自民党が目指すのは、景気対策を錦の御旗のように振りかざし、赤字国債を増発してまで無駄な道路やハコモノを建設し、賄賂や献金で私腹だけを肥やすことであろう。そんな悲惨な目にあわされてもこの日本国民は、なにも行動を起こすことなど無いのだろうね、ヘタレだから。