2006/08/27

追突され車転落、3児死亡 福岡市職員は無罪

??5日午後10時50分ごろ、福岡県福岡市において、酔っ払い運転をしていた福岡市の職員の車が、前方に停車していた車両に追突し、その車が海に転落して子供3人が亡くなるという痛ましい事件が発生した。世論はこの運転していた職員と福岡市に対して、非常に厳しい見解を抱いているが、残念ながら建前だけは民主主義国家でありながら、実態としては封建国家である日本においては、公務員であるこの運転者は誰よりも手厚く保護され、無罪となるであろう。分かりやすく言えば、平民の1人や2人、この場合は3人だが、故意にだか不本意にだかは分からないが、死んだところで日本という国の根幹には影響を与えず、国家の威信を保ち国に逆らえば命は無いのだと平民に思い知らせるためにも、彼を無罪とする以外に日本を封建国家として牛耳る政党には選択の余地はないのだ。
政府の見解としては、酔っていたかどうかは問題ではなく、そのような海に転落する可能性のある場所で無許可の車が停止していたのが問題であり、法を犯して停車していた車両に乗車している人間が死のうがどうなろうが知ったことではないのである。かてて加えて、この追突車両の運転者が無罪となれば、どんなに国家に対して不満があろうとも、楯突くことなど許されないのだ、ということを国民に知らしめる方法として、非常に有用であり、永遠に日本の自立心に欠ける平民を支配下において、この世の栄華を謳歌するのに、なんの躊躇いがあろうはずもなく、どれほど国民が憤りを感じようともなんら痛痒を伴うことはないのである。
私の希望としては、本当にこの福岡市の職員が無罪となって、本当は国民は国家に逆らうことなど一切許されておらず、一生奴隷のごとく死ぬまで働くしかないのだ、ということを知らしめる良い機会なので、そのように判決が出されることを期待したいのだが、少しでも国民が真実に気づく可能性のあるものは、表沙汰にしないで裏でこっそりと処理されてしまうのだろうな・・・。
と思っていたら、案の定、この福岡市職員は懲戒免職になってしまうようである。ま、分かりやすくいえば、トカゲが危険を感じると尻尾を切り落として、本体を守ろうとする行動と同じようなものである。こうして日本という国家の真の姿は一般国民からは巧妙に覆い隠され、窺い知る事すらできない、権力者にとって都合のいい構造は永遠に守られていくのである。まあ、たとえ気づかれてしまったとしても、無気力な日本の平民どもが、なにか行動を起こせるとも思えないので、権力者は安穏としていられるというものだ。

2006/08/23

領土を取り返せ

早稲田実業の初優勝に隠れて忘れてしまいそうになるが、先日、北海道で漁船がロシアの巡視艇に銃撃、拿捕され船員の1人が死亡した事件を覚えているだろうか。ともすれば喉元過ぎれば熱さを忘れる日本人のことだけに、いつまで話題に上るかも予断を許さない状況だが、これが極東外交をサボり続けた小泉政権の成果と言えるだろう。
小泉政権誕生後、五年間の長きに渡り、北方領土は言うに及ばず竹島問題、東シナ海の海底油田と山積する外交問題をことごとく先送りし、自分の趣味で靖国神社の参拝だけは毎年欠かさず行ってきた自民党小泉政権、善良な漁師を悲惨な死に追いやったのは全て政府の責任である。
確かに日露中間線を超えて違法操業していた漁船にも責任が無いわけではないが、それはロシア巡視艇の発砲を擁護するだけであり、小泉政権の責任が免れるわけでは決してない。いや、領土問題を放置することで結果的に漁師を違法操業に追い込んだとすれば、さらに罪は重いと言えるだろう。秋には発足する予定の次期安倍政権に課された宿題は計り知れない。

2006/08/03

航空自衛隊、バグダッドで空爆開始

どうやら、みのもんたが夏休みを取っているらしく、今ひとつ普段のような面白味が感じられない朝ズバッを見ていると、昨日埼玉県の市営プールで発生した女子児童水死事故が痛々しく伝えられていた。昨日お昼くらいに伝えられた女子児童が排水口に吸い込まれたという第一報を聞いた限りでは、偶発的な事故だと思いこんでいたのだが、今日の報道からこれまでに判明した事実を聞くに及んで、これは明らかに人災であると確信を持つに至った。なんと、プールの管理者は排水口のフタが開いているのを把握していたにも拘わらず、注意を喚起するだけで対策は取っていなかったと言うのだ。
普通の感覚であれば、吸水口のフタが開いているというような緊急性の高い事態が発生したのであれば、ポンプを緊急停止すると共に、プールの使用を直ちに中止するのが当たり前だと思うのだが、責任者は異なる判断を行い、修理道具を取りに現場を離れている。この時点でポンプを停止していれば、なんの問題も発生しなかった事は容易に想像できる。にも拘わらず、修理を優先したのはいったいどういう考えに則っていたのか、報道では判断ミスとしか伝えていないが、別の理由があるのではないだろうか。
はっきり分かり易く言うと、この判断を下した管理責任者は、排水口のフタが外れるというトラブルを隠蔽しようとしたのだ。最善の安全策がポンプを停止する事であるのは、小学生にでも分かる簡単な対処方法なのだが、停止した場合は明らかになんらかのトラブルが発生している事が、利用者に伝わってしまう。このプールでは排水口のフタを針金で固定しただけという、あまりにずさんな管理が行われていた事が徐々に判ってきているが、トラブルの発生が知れた場合、管理の甘さについても露見する可能性があり、管理体制を問われる事態を回避するために密かに修理する事を選択したのではないのか。
もしもこの推測どおりであるなら、管理業者は以前から管理上の問題点があることを認識していたにも拘わらず、なんの対策も講じないまま事故を招いた可能性もあり、その責任は非常に重いと言わざるを得ない。
この報道が記載されたフリップの次の行に、航空自衛隊についての記事があった。
「航空自衛隊、バグダッドで空爆開始」
え?マジで?日本の自衛隊って爆撃能力なんかあったっけ?ていうか、イラクを爆撃したってのは戦争始めるってこと?こんなプール事故と話のスケールが違うだろ?と焦ったが、よくよく確かめてみると「空輸」の見間違いだった。まったく朝っぱらから人騒がせだよ。