2006/08/23

領土を取り返せ

早稲田実業の初優勝に隠れて忘れてしまいそうになるが、先日、北海道で漁船がロシアの巡視艇に銃撃、拿捕され船員の1人が死亡した事件を覚えているだろうか。ともすれば喉元過ぎれば熱さを忘れる日本人のことだけに、いつまで話題に上るかも予断を許さない状況だが、これが極東外交をサボり続けた小泉政権の成果と言えるだろう。
小泉政権誕生後、五年間の長きに渡り、北方領土は言うに及ばず竹島問題、東シナ海の海底油田と山積する外交問題をことごとく先送りし、自分の趣味で靖国神社の参拝だけは毎年欠かさず行ってきた自民党小泉政権、善良な漁師を悲惨な死に追いやったのは全て政府の責任である。
確かに日露中間線を超えて違法操業していた漁船にも責任が無いわけではないが、それはロシア巡視艇の発砲を擁護するだけであり、小泉政権の責任が免れるわけでは決してない。いや、領土問題を放置することで結果的に漁師を違法操業に追い込んだとすれば、さらに罪は重いと言えるだろう。秋には発足する予定の次期安倍政権に課された宿題は計り知れない。

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