2009/04/29

身勝手なブロガー達

日本時間で今朝方、メキシコで感染が拡大している豚インフルエンザについて、WHOは警戒レベルをこれまでの3から4に引き上げると発表した。これで、これまで一部地域に限定されていた豚インフルエンザが、人から人への感染が発生する段階に入ったと認定された事になる。これまで新型インフルエンザが発生したら・・・と、あくまで仮定の話でしかなかったものが、現実の脅威として迫りつつあるのだ。まだ日本での感染も、メキシコ以外での死者も確認されていないが、予防にはよほど注意を払うべきだろう。
ところで、最近、このブログにトラックバックがつくようになってきた。確認後に公開するようにしているのだが、今のところ、公開しているのはごく僅かである。なぜなら、トラックバックを送ってくるブログには、トラックバックを受け付けないように設定されているのが非常に多いのだ。自分は他人のブログにトラックバックを送りつける一方、他人からのトラックバックは一切拒否するとは、なんという了見なのだろうか。そもそも、インターネットは相互扶助の精神、つまりgive-and-takeで成り立っていると言うのに、それをまるで無視するかのような輩のいかに多いことか。こんなやつらのトラックバック依頼など頑として認めてなどやるものか。
とか言っているうちに、豚インフルエンザは呼び名が変わって、新型インフルエンザとなったようだ。聞く限りでは恐るるに足らず、と言ったところだろうか。

2009/04/25

鳥じゃない。豚だ!

と言っても、チキンカツより豚カツが食べたいとか、そういう話ではない。ボリュームではチキンカツ、味わいでは豚カツなのだろうが。豚だと言っても、離婚してアメリカに行ってしまった豚田ヒカルのことでもない。最近、PVをテレビで見たら、昔と違ってほっそりして、可愛くなったように見えたのは、気のせいだろうか。昔はほんと、やはり天は二物を与えずなのか、と思うほどぶっさいくだったのだが。
豚というのは、今、メキシコで大流行の兆しが見え始めたのではないかと、WHOや日本の厚労省が注目している事態のことで、豚インフルエンザに感染したのではないかと思われる住民が、既に60人も死亡しているというのだ。しかも、抵抗力の低い年寄りや子供ではなく、若く元気な世代での感染が目立っており、もしこれが本当に豚インフルエンザで、なおかつ人から人への感染が可能だとすると、世界的なパンデミック(大流行)に繋がってくる可能性が非常に高い。
豚インフルエンザなんて、今まで殆ど取り上げられたことがなかったが、それは豚に感染するインフルエンザウイルスは、人に感染したとしても、軽症で治まってしまうため、致命的な鳥インフルエンザと違って、あまり大きく取り上げられることがなかったのだ。しかし、実は豚も鳥インフルエンザに感染することが分かっており、鳥と豚のそれぞれのインフルエンザが混ざり合うことで変異し、新型インフルエンザとして流行する可能性が指摘されているらしく、メキシコで発生している状況がそれなのではないかと、危惧されているもようである。
厚労省などで防疫体制を強化しようとする動きがあるが、一旦、流行が始まってしまえば、昔と違ってその拡大を止めるのは容易ではない。交通機関の発達によって、一日あれば世界中のいくつかの都市を訪問することも出来るし、しかも行き来する人口も膨大になっている現在、水際でウイルスの侵入を阻止するのは不可能と言うべきであろう。防疫体制を強化するよりも、大きく国民に警戒を呼びかけ、個々人の感染に対する注意を喚起した方が、よほど効果があろうというものだ。とりあえず、これを読んだ方だけでも、感染しないよう注意してもらいたいものである。
無理なく自然にダイエット!  胸が小さいとお悩みならばコレ!

2009/04/24

最低の人間

SMAPの草なぎ剛(漢字が出てこないよ。誰か変換の仕方を教えて)が逮捕されたのを受けて、総務大臣の鳩山氏、通称ポッポが、剛が総務省所轄の地デジ大使を勤めているためか、最低の人間と言う表現で怒りを顕わにし、絶対に許せないとまで言い切った。
確かに、泥酔して深夜の公園で全裸になって走り回るとは国民的アイドル(30歳を過ぎてまでアイドル呼ばわりもどうかと思うが)としては配慮が足らなかったと思うものの、近所迷惑を別にして誰に迷惑をかけた訳でもなく、誰かを傷付けた訳でもなく、薬物を使用していた訳でもなく、そこまで言うほどの事なのかと言いたい。男なら、女でもそうかもしれないが、誰しも酒を飲み過ぎて羽目を外してしまったことの一度や二度はあるだろう。
だいたい、この程度で最低の人間呼ばわりするなら、全世界から笑い物にされてしまった中川前財務大臣の泥酔会見の際に、なぜ全く非難する素振りも見せなかったのだ。身内にだけは甘い態度で臨むお前が一番、最低の人間と言う称号に相応しい。
2chでは擁護するような発言をすると、ジャニヲタと決めつける輩がいるようだが、実際、酒を飲んで裸になって、深夜の公園を走り回ったくらい、どうと言うほどの事はない。CMを打ち切る企業が後を絶たないようだが、経費ゼロで注目度が上がってラッキー!、くらいの懐の広さをどうして持てないかね、この日本の島国根性企業どもは。
追伸:4/25
ポッポは最低の人間発言を取り消すと陳謝したそうだ。脱いだ事実を取り消せないのと同じように、口から出た言葉も取り消せないって事を日本の政治家は知らねぇのか、やっぱほんと最低だ。

和歌山カレー事件の判決は

10年以上も前に和歌山で起きた、町内会の夏祭りで出されたカレーに猛毒のヒ素が混入されていて、幼い子供を含め四人もの死者を出し、今なお後遺症に苦しむ多数の被害者を出した事件で、殺人罪で起訴されていた林真須美被告の判決が最高裁で言い渡された。
これまでの一審、二審はともに死刑判決が下されており、先日の痴漢冤罪事件で最高裁で判決が覆された直後と言う事もあり、その判断に注目が集まっていたが、下された判決は三度、死刑と言うものであった。
この裁判では5月から始まる裁判員制度を睨んで、本人の自供もなく、状況証拠だけで立証しようとする検察側の説明を、裁判官がどこまで評価するのかが注目されたが、結果だけ見ればほぼ検察側の主張を認めた形での死刑判決となったと言えるだろう。林真須美被告は、量刑が確定した今もなお、自分は事件には何ら関与しておらず、冤罪であるとの主張を繰り返している模様だ。
林真須美被告は、顔を見れば、まあ如何にも図々しくあくどい事を平気で行いそうで、これは死刑になっても仕方ないかな、と思わせるような見映えだが、検察側の状況証拠を積み上げただけで犯行の動機も明らかとされていないような人間を、果たして自分が裁判員に選ばれた時に死刑判決を下せるのかと聞かれれば、到底そのような判断は下せないのでは無いだろうか。直接的な犯罪の証拠もなく、本人に頑なに犯行を否定された場合、それが最高裁だとすれば、自分で判断することを選択せずに、高裁に差し戻すと言う、思考停止的な判断を下してしまうのではなかろうか。やはり、物証本位の捜査を基本とすべきなのだろうか。何はともあれ、万人が納得するような、そう言う公判を展開してもらいたいものである。

2009/04/19

漢字検定に不正利益をもたらす者

漢字検定協会の理事長らが、自らが経営に関与している企業・団体に対して、不正に高額な発注を行って私腹を肥やしていた事件で、外部の調査委員会の報告では不正な支出を廃止するなどの改善で、漢字検定協会が予定している100円程度の検定料値下げではなく、900円程度は値下げが可能であるとの報告を行った。
公益法人である漢字検定協会を自らの利益を追求するための道具として使い倒してきた理事長らの不正は当然のことながら糾弾されてしかるべきものだが、そもそも彼等に利益をもたらしてきた者が、受験者諸君であるという現実を直視するべきだろう。別に公的な資格として認定されるわけでもなく、あくまでも漢字を読み書きする能力を自ら測ることができるという、ただそれだけの目的のために、せっせと理事長が私腹を肥やす手伝いをしてきたわけで、それに対して憤慨するというのは自らの先見の無さに目を瞑った、唾棄すべき行為であろう。
彼らが不正をこれ以上行えなくするしごく簡単な方法がある。外部調査委員会や、文部科学省がなんら手を下すまでもなく、このような不正な利益をあげる輩にお灸をすえる方法、それは今後いっさい漢字検定を受験しないという行動を起こすことだ。その結果、漢字検定協会はその存在意義を失い、瓦解していくのは明白であろう。その過程で、これまでの不正を暴き、制裁を加えるのは裁判所なり警察なり文部科学省なり、所轄管轄している機関が行えば済む話である。にも関わらず、受験を続けるような愚かな庶民は、せいぜい理事長に見返りが見込めない賄賂を送り続けるがよかろう。ご愁傷様。。。

2009/04/18

食品をリサイクル

何かのニュースで読んだと思うが、農水省の「平成19年食品循環資源の再生利用等実態調査」とか言う報告によると、日本の食品産業界で1年間に発生する食品廃棄物量、つまり消費されずゴミとなった食料は、平成18年度時点で1,135万2千tにも上ることが分かった。2007年に改正された食品リサイクル法では、食品産業に対する規制が強化されており、食品産業においてゴミの発生抑制、減量化、再生利用等の取り組みが高まってきているものの、平成19年度の再生利用率は前年度と大差ない見通しであることから、大幅な改善は見込めそうもないのだそうだ。
今こそ、廃業・倒産してしまった雪印乳業や、船場吉兆の出番であろう。客の食べ残した焼き魚を再加熱して供したり、消費期限を過ぎた廃乳をヨーグルトの原料に使い回したり、そういう食料資源の有効活用に積極的な企業を、少しばかり衛生面の心配があるからと、潰してしまったのは日本にとっては大きな失敗であったと言えよう。あの囁き女将も草場の陰でほくそ笑んでいることだろう。

2009/04/14

赤色の侵略者

昨日、4月13日、日本の中枢とも言える中央省庁のひとつ、国土交通省のサーバが外部から攻撃を受け、ネットワーク上の日本の領土であるホームページに攻撃者の国旗を立てられると言う、屈辱を味あわされた。
その国の名は、中華人民共和国。これは、中国による、日本という国家の尊厳を脅かす明らかな犯罪行為であり、明確な意志を持って行われた侵略行為と言えるだろう。もちろん、これが中国政府によって行われたと言う証拠はどこにも無いが、中国国旗が掲げられていた事と、日本を廃墟に変えてやると言う趣旨のメッセージが添えられていた事から、何らかのそういう意図があったのだろうと推察される。
それにしても、一体、日本の防衛はどうなっているのか。現在、サイトは閉鎖されているとのことだが、こんな事で本当に国民の生命と財産を守る事ができるのか、甚だ不安になってきた。海賊退治もいいけれど、足元を疎かにしてはそのうち中国にすくわれますぞ。

まさに

タイで開催される予定であった、ASEANの首脳会議が、デモ隊が乱入したという理由で急遽中止に追い込まれて、日本の総理大臣をはじめとして各国の首脳がヘリコプターで脱出するという前代未聞の事態が発生した。首都バンコクでは戒厳令が敷かれ、旧タクシン派の支持グループと、反タクシン派のグループの対立が激化している。
この一件でタイの威信は失墜し、今後は観光客の足が遠のくことが懸念されている。まさにタイへんな事態と言えよう。どうせなら危機意識の欠如した日本の首相だけが逃げ遅れて、各国の笑いものになるくらいが良かったのに。

2009/04/08

ファールボールに気を付けよう

宮城県在住で税理士の男性(47)が、野球の観戦中にファールボールが目に当たり、視力が大幅に低下したとして、楽天球団と球場を管理する宮城県を相手取って、4400万円の損害賠償を求める訴えを起こした。
訴えによると、ビールを席の下に置いて姿勢を戻したら、目の前にボールがあったというのだが、なんと恥知らずな人間なのであろうか。野球を観戦に球場を訪れていれば打球が飛んでくるのは当たり前で、よけられなかった自分の責任以外の何物でもない。怪我を防止する措置を怠った、との事だが、球場ではファールボールが飛んできた場合には笛を鳴らして注意を喚起することになっている。その笛にも気付けないほど酔っ払っていたとた言うのであれば、そもそも野球を観戦する資格が無いと言うものだろう。
ちなみに、この税理士男性の氏名はなぜか公開されていない。こんな輩をこそ晒し者にして、村八分にでもしてしまえ。

2009/04/07

頭の悪い投稿者

受信したメールをちまちまと眺めていると、Postfixのメーリングリストに、頭の悪い投稿がなされていた。何かうまくいかない事があって、解決するための情報を教えてほしい、と言うものなのだが、こういう投稿でありがちなのが、自分がやりたいことも、何でこまっているのかも、どこまで試してみたのかも、今どうなっているのかも書かないまま、とにかく助けてくれと言う身勝手な文面で、大概の場合はみんなに無視されて終わってしまう。2chなら「ググれや、ボケ!」となるところだろう。
幸い、今日は親切な人がいたのか、情報をちゃんと出してくれないと、答えられないですよ?と言う返答があり、世の中、捨てたものでも無いのうと感心させられた。しかしながら、それに対して出された情報はまた要領を得ないもので、この投稿者が一体なにに困っているのかすら分からない始末であった。
だいたい、こういうメーリングリストで質問する場合は、誰が読んでも簡単に状況が理解できる、自分なりにここまで調べてみた、こんな事がしたいんだけど何かの問題でうまくいかない、そういう事だけではなく、何か教える人間の知識欲と言うか、そういうものをくすぐるような内容が欲しくなると言うのが人情であるにも関わらず、なんと理解していない輩の多いことか。こちらは有償で知識を伝えるサポートデスクではないのだと言う事をよく理解した上で質問を投げてもらいたいものだ。切磋琢磨、は少し違うか。

2009/04/06

エロ男爵

エロい芸能人って言えば、エロ男爵だよね。
唐沢なんとかっていう、スキッとした感じのあの俳優のことさ。
唐沢なんとか。。。。誰かに言ってみた。。。。どうやら、唐「沢」ではなくて、「沢」村なんとかだったようだ。大間違いだったみたい。すまん、唐沢。これからも女性に迷惑をかけず、患者に迷惑をかけるくらいで頑張ってくれたまぇ。

北朝鮮の思惑通りか

今日、北朝鮮が発射した弾道ミサイルが日本上空を通過し、北朝鮮が言うには人工衛星の打ち上げに成功したとかしなかったとか。
日本は結局、北朝鮮のミサイルを迎撃するという選択は回避したわけだが、それで本当に正しかったのだろうか。日本が、自分の国の上空を、許可無く弾道ミサイルが通過しても、なんら強行な手段を使ってまで阻止することはないだろう、そういう印象を世界各国に対して与えただけで、北朝鮮に対してはなんの効果もない結果に終わったのではないのだろうか。
北朝鮮の態度を見るに、日本がなんの対抗策も打ち出し得ない、ということは最初から見抜かれていたことで、全て北朝鮮の予定どおりの結果であった、そういうことではないのだろうか。そのような心配をもたらされる週末であったことは間違いないだろう。首相がなんせ、あの麻生ですから。

2009/04/02

ドイツを批判?あ、そう・・・

麻生首相が英ファイナンシャルタイムズのインタビューで景気悪化に対する財政出動、いわゆる景気対策の必要性に触れ、日本が行っている対策の効果を強調したが、それに止まらず欧米諸国の対応についても言及し、財政出動の重要性を理解していない国としてドイツを名指しで非難した内容が掲載されたらしく、当然ながらドイツでは反発が起きている模様だ。
なぜドイツを名指しで非難する必要があったのか、この御仁の感覚には毎度の事ながら失笑を禁じ得ない。アメリカが各国に呼び掛けているGDP2%の財政出動に対してドイツのメルケル首相が反対を表明しているのは確かだが、それを非難する事でアメリカ・オバマ政権のご機嫌を取ったつもりなのだろうか。
ドイツでは、日本が何の有効な景気対策を打ち出せず、モタモタしていた今年の1月には、メルケル首相主導の下、日本円で6兆円にも上る景気刺激策を打ち出している。それも日本で行うような代わり映えのしない道路工事や効果が見込めない給付金などではなく、次世代の産業を育てていこうと言う、ピンチをチャンスに変える攻めの投資を行っているのだ。日本など足元にも寄せ付けない、素晴らしいリーダーシップであり、なんと先を見越した決断なのだろうかと恐れ入る。
それに引き換え三代続いて世間知らずで井の中の蛙な坊ちゃん総理に率いられる日本の情けなさときたら、涙がでる前に欠伸が出そうになる。他国を批判する資格など麻生首相に有りはしないのだ。口では非難するドイツ政府も本音では鼻で笑い飛ばしている事だろう。
「日本の麻生坊ちゃまがなんか言ったらしいよ?」
「あ、そう・・・・」

2009/04/01

犯罪者の免罪符

凶悪事件と言う奴は、ここ最近になって起きるようになった訳ではなく、昔から件数の大小はあったにせよ、発生していたのだと思う。なぜなら、公平性を保つために過去の判例を参考に刑罰の重さを判断している以上、動機はともかく、類似の事件は起きていたと考えるのが妥当だろう。死体をバラバラにしてトイレに流す、なんて言うのは斬新だが、いたずら目的で拉致・監禁した挙げ句に殺害に及ぶというのは、古今東西でよく耳にする類の事件だろう。
最近の傾向で奇異を禁じ得ないのは、なにかと言うと精神鑑定を求めては、責任能力の欠如を楯にして、刑罰の軽減もしくは無罪を主張する弁護姿勢である。まるで免罪符を与えられていると言わんばかりに、猫も杓子も精神鑑定と責任能力欠如のオンパレードだ。
一番、納得がいかないのは、精神鑑定の結果、責任能力がないと診断されると、犯した罪を償う責務を免れることだ。なぜ加害者に責任能力がないからといって、被害者が泣き寝入りを強いられなければならないのか。討論番組や司法制度改革の議論の中で、その点が全く無視されて取り上げられていないのに、なぜ誰も異を唱えないのか。
今の制度は、犯罪を犯しても罪を問われない、免罪符を手にした人間が、大手を振って街中を闊歩しているのと同じである。周囲に、責任能力が欠如しているのではないかと疑われる人間がいた場合、その人間に何をされても非難することも出来ず、泣き寝入りするしかないかと思うと、とてもそのような人間とは恐ろしくて側にいることすらできないだろう。
今のまま、責任能力の欠如を理由に刑罰の免除を続けるのなら、責任能力を疑われる人間は世間から隔離して、善良な市民が犯罪に巻き込まれる事を防止してもらいたいものだ。新しい活動を始めて、世の中に問題意識を喚起する必要があるのかもしれないな。
「責任能力欠如者を隔離する会」

官僚の作戦は成功したのか

民主党の代表、小沢の秘書が献金の不正処理で逮捕されて以降、初の地方選挙が行われた結果、民主党の推薦する候補が大差で落選し、民主党への逆風がかなりのものとなっている事が改めて示された。単純で想像力の欠如した日本国民は、またしても政府の策略にのせられて、判断を誤ろうとしているのだろうか。
そもそも、小沢代表の秘書が逮捕されたのは、不正を働いたからでもなければ、業者に便宜を供与したからでもなく、単に受け取った献金の申告に誤りがあったと言う、ただそれだけの容疑であり、これまでの通例であれば申告を修正すれば済む程度の問題である。それを逮捕にまで踏み込んだ検察、ひいては官僚組織の思惑にこそ注意を払う必要があろう。
つい先日までの世論の流れを見ていると、衆議院選挙を行えば間違いなく民主党政権、小沢総理が誕生するのは時間の問題であった。小沢総理の誕生を最も恐れたのは自民党などではなく、権力の裏側で連綿と甘い汁を啜ってきた官僚どもである。
なぜなら小沢は自民党の元幹事長として権力の裏の裏まで知り抜いているからだ。そんな人間が権力に迎合する自民党ではなく、改革を推し進める民主党の党首として政権の座についたら、これまでのように甘い汁を吸えない。そういう危機感に襲われた官僚が何らかの手を打って、民主党政権の誕生を阻止しようとするのは当然であろう。
これまでのところ、官僚が仕組んだ計略は功を奏し、国民の支持は民主党から離れたかに見える。このまま、国民がまたしても政府・官僚の計略にのせられてしまうなら、もはや日本国民にはその貯め込んだ富を全て官僚や政治家に吸い取られ、支配階級のために貧困を強いられる地獄のような未来を待つばかりだろう。あ、もう、そうなんだっけ?