2009/04/02

ドイツを批判?あ、そう・・・

麻生首相が英ファイナンシャルタイムズのインタビューで景気悪化に対する財政出動、いわゆる景気対策の必要性に触れ、日本が行っている対策の効果を強調したが、それに止まらず欧米諸国の対応についても言及し、財政出動の重要性を理解していない国としてドイツを名指しで非難した内容が掲載されたらしく、当然ながらドイツでは反発が起きている模様だ。
なぜドイツを名指しで非難する必要があったのか、この御仁の感覚には毎度の事ながら失笑を禁じ得ない。アメリカが各国に呼び掛けているGDP2%の財政出動に対してドイツのメルケル首相が反対を表明しているのは確かだが、それを非難する事でアメリカ・オバマ政権のご機嫌を取ったつもりなのだろうか。
ドイツでは、日本が何の有効な景気対策を打ち出せず、モタモタしていた今年の1月には、メルケル首相主導の下、日本円で6兆円にも上る景気刺激策を打ち出している。それも日本で行うような代わり映えのしない道路工事や効果が見込めない給付金などではなく、次世代の産業を育てていこうと言う、ピンチをチャンスに変える攻めの投資を行っているのだ。日本など足元にも寄せ付けない、素晴らしいリーダーシップであり、なんと先を見越した決断なのだろうかと恐れ入る。
それに引き換え三代続いて世間知らずで井の中の蛙な坊ちゃん総理に率いられる日本の情けなさときたら、涙がでる前に欠伸が出そうになる。他国を批判する資格など麻生首相に有りはしないのだ。口では非難するドイツ政府も本音では鼻で笑い飛ばしている事だろう。
「日本の麻生坊ちゃまがなんか言ったらしいよ?」
「あ、そう・・・・」

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