2009/04/18

食品をリサイクル

何かのニュースで読んだと思うが、農水省の「平成19年食品循環資源の再生利用等実態調査」とか言う報告によると、日本の食品産業界で1年間に発生する食品廃棄物量、つまり消費されずゴミとなった食料は、平成18年度時点で1,135万2千tにも上ることが分かった。2007年に改正された食品リサイクル法では、食品産業に対する規制が強化されており、食品産業においてゴミの発生抑制、減量化、再生利用等の取り組みが高まってきているものの、平成19年度の再生利用率は前年度と大差ない見通しであることから、大幅な改善は見込めそうもないのだそうだ。
今こそ、廃業・倒産してしまった雪印乳業や、船場吉兆の出番であろう。客の食べ残した焼き魚を再加熱して供したり、消費期限を過ぎた廃乳をヨーグルトの原料に使い回したり、そういう食料資源の有効活用に積極的な企業を、少しばかり衛生面の心配があるからと、潰してしまったのは日本にとっては大きな失敗であったと言えよう。あの囁き女将も草場の陰でほくそ笑んでいることだろう。

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