2011/02/28

イラ管はいつ、キレ管になるのか

民主党政権の支持率の急降下振りを見ると、政権交代はなんとも期待はずれに終わったものだと言う空虚さをヒシヒシと感じられて、もはやこの国を浮揚させる方法など存在しないのではないかと、なんとも物悲しい気持ちに襲われてくる。テレビでは、自ら政治に関わろうとしない評論家が、分かったような顔で、「まずは教育を改革しなければ」などと適当な事を話し、嘲笑の対象になりつつある国会では一向に建設的な提案を出来ない、野党自民党からの批判を一身に浴びながら、それでも政権の座にしがみついている管総理が、民主党幹事長との意見の相違を必死に弁明する光景がお茶の間に伝えられて、もはや国民は呆れ顔であることに全く思い至っていない事を露呈する始末である。

気に食わない状況になると、すぐに苛立ちを露にすることで有名な管総理だが、このところはその苛立ちを表に出すことすら出来ないところまで追い詰められており、必死に取り繕おうとしているところが何とも滑稽で、これが我が国の最高責任者なのかと思うと情けなくなること、もはや何らコメントする価値もないのではないかとすら感じられる。解散権を楯に、民主党内をまとめていくのかと思いきや、そのカードを切ることもできないまま、公然と総理交代を唱えるグループまでも出てくる中、いったいイラ管と呼ばれたこの男は、いつになったらぶち切れて、衆議院の解散を宣言するのだろうか。

そんな中、民主党政権になってから、公務員の天下りが一向に減っていないどころか、自公政権時代よりも輪をかけて増えていることが明らかになった。なにしろ、監視すべき委員会の人選を、民主党が野党時代に反対したことで組織されないまま、これまでの規制法が廃止されたため、ザルと言われていた規制が完全に撤廃され、正式に天下りだと表明しない限りは、どれほど天下りを繰り返そうとも、誰からも非非難されない状況に陥っているためだ。自民党の平議員が追求しても、閣僚が「天下りという認識ではない」と繰り返すだけで、具体的な行動は一切起こさず、却って後押しする事態となっている。なにが「天下り根絶マニフェスト」だ。

もう少し、人材が埋もれているのではないかと、幾ばくかの期待を抱いていたのだが、なんとも情けない政権に落ちぶれたものだ。とっとと切れて最後に残った解散権を行使してもらいたい。

2011/02/10

北方領土を奪還せよ

ロシア大統領の北方領土訪問にはじまり、今回の軍事配備の増強宣言を見ると、ロシア側には北方領土を返還するつもりなど全く無く、この先もこれらの島々を有効に活用していくことしか考えていないことが良く分かる。そりゃ、すこし考えてみれば簡単な話で、日本の領土だと主張しながら、その海域で漁船が拿捕されて船員が皆殺しの目にあっても、具体的な対抗策をなにも出せない、返せと口で言うばかりで武力行使の構えすら出せない、そんな相手に何を怖れて返還に応じたりなどしようはずがない。

断固として返還を求めるのであれば、不退転の覚悟と言うものを示さなければ、相手はこちらをどうせ何もできないだろうとたかをくくって、まともに交渉に応じよう筈もない。やるなら、固有の領土だと主張するだけではなく、国境線を宣言して、国境警備の目的で巡視艇を配備するくらいのことをやらなくてはならないだろう。もちろん、ロシア側だって黙って引き下がることは考えられず、この海域で武力衝突が発生する可能性が非常に高くなるだろう。だが、そのくらいの覚悟で挑まなくては、返還など覚束無いであろう。

今の日本政府の体たらくでは、このような戦術はとれないだろうから、北方領土を取り戻すため、国に変わって活動する、北方領土奪還戦線でも立ち上げるしかないのだろうか。
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