2008/12/14

モラルと匿名性は関係あるか

このところ、学校や小売店などに理不尽な要求をする事件があとを絶たない。学校に対しては給食費を払わないのに給食を食べさせないとは何事か、という野盗ではないかと思うような話があったかと思えば、金券を使えない店舗に対して本社やお客様センターにまで電話をかけさせ、暴力団員ではないかと思うような勢いで恫喝してみたりと、昔では考えられないような事件が数多く見られるようになってきた。
役に立たないマスコミが無責任に報道するように、モラルが低下してきたと一言で済ませてしまうのは簡単だが、なぜ日本人のモラルがここまで低下してしまったのか、では一体どうすればモラルを向上させることができるのか、原因を追究すること、対策を検討することこそ、今必要なことなのではないだろうか。
一説には、インターネットのもたらす匿名性が、自分に対しては何の不利益ももたらさない場所から、相手を非難し攻撃することができることが、日本人の攻撃性を増長させている、というものがある。しかし、世界中にインターネットがこれだけ普及し、その利用方法が日本とそれほど違いが無い、匿名性という点ではアメリカでも日本でも中国でもブラジルでも大差ない状況で、日本でのみモラルが大幅に低下している事を説明できない。
そもそも、昨日今日、急にモラルが低下してきた訳ではなく、長い時間をかけてモラルは下がってきたように思う。バブル景気が絶頂期であったころに、お金が全てという機運が日本中に蔓延し、そのバブルが崩壊したあとにお金に対する意識だけが残ってしまったことも一因ではないかと思うが、小中学生くらいから既にモラルの低下が見られることから、初等教育にも問題があるようにも思う。そもそも、子供の最初の教師となるべき両親のモラルがここまで低下してしまった今、これを立て直すのは到底なし得ないのではないかと思うほどの困難が予想される。
モラルのある人は今のうちに海外に逃亡しろと言うことかな・・・・・


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