2008/12/29

魔がさしたって言うのかよ

大阪府松原市の市立中学校で、50代の男性教諭が2年間もの長い間、顧問を務める運動クラブで、女子生徒らの身体を触るなど淫らな行為を強制していたことが判明した。教諭は今月中旬から自宅謹慎となっているが、身内に甘い教育現場からは、教諭に対する実質的な処分もなければ、氏名の公表も行われておらず、市教委の井上雅彦学校教育部長がいくら「2度とこういうことを起こさないように服務監督を徹底していく」とコメントしても、発覚してしまったことを憎々しく感じている、としか思えない。
世間一般であれば逮捕されるような犯罪を引き起こしておきながら、氏名はおろか勤務先の学校名も明らかにされず、自宅謹慎などという甘い処分で済ませ、これで生徒や保護者に対するカウンセリングをしっかりやっていくと説明されても、これ以上、批判が高まらないように、口封じを計っているとしか思えない。これに対して、現職府知事である橋下氏が何か対応したかと言えば、何も行動は起こしておらず、これで本当に府民のことを第一に考えている知事と言えるのだろうか。
当のわいせつ教諭は、「魔がさした」などと説明しているとの事だが、2年間にも渡ってわいせつ行為を繰り返しておいて、何が「魔がさした」だと呆れて物も言えない。一度限りで出来心で、というのであればまだしも、2年間も魔がさしっぱなしで、しかも他に発覚しないように生徒や他の教諭が少なくなる土日に限って行為に及んでいたという狡猾さは、りっぱな計画犯罪であり、間違っても「魔がさした」と言って情状酌量されるようなものでは断じてない。この教諭がもしも懲戒処分を受けることもなく、何事もなかったかのように現場に(他校になるかもしれないが)復帰するようであれば、橋下府知事の沽券に関わるといっても過言ではないだろう。
ま、弁護士だけに「犯罪者にも人権が」とか言い出して、教育委員会との関係改善に利用しようとするのを心待ちにしているんだがね。

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