2008/12/03

景気後退なんて言うけれど

アメリカで昨年12月くらいから景気後退局面に入っていたとの分析結果が公表されてから、全世界的に株価の暴落が起きたが、物事が誰の目にも明らかになってから、実はあのときからこうだった、などと言う分析には何の価値もなく、ああやはりそうだったのかとより一層、気分を落ち込ませるくらいの効果しかないことが奇しくも実証される結果となってしまった。
日本では年明けにも内閣府が、日本も同じ時期から景気後退局面に入っていた事を発表する見通しだが、いったいぜんたい、バブル崩壊以降で景気がよかったと実感したことなどあると言うのだろうか。従業員の福利厚生を削減し、裁量労働制の名の下に残業代を抑制し、利益を積み重ねてきた大手企業や、社会保障費を抑制する一方で公共投資を積み増しては、献金だの賄賂だので還元を受けてきた政治家や官僚ならいざ知らず、庶民は景気のよさを実感したことなどこの10数年、一度たりとてなかったのである。
景気後退局面に入った今、政府自民党が目指すのは、景気対策を錦の御旗のように振りかざし、赤字国債を増発してまで無駄な道路やハコモノを建設し、賄賂や献金で私腹だけを肥やすことであろう。そんな悲惨な目にあわされてもこの日本国民は、なにも行動を起こすことなど無いのだろうね、ヘタレだから。

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