2008/09/13

自分で蒔いた米

農薬で汚染されたりした、通称「事故米」と呼ばれる工業用に使われるはずの米が、食用として転売されていた問題で、世間はもちきりである。自民党の総裁選挙に出馬した五人の候補者や、波風が立たないうちにひっそりと再選を果たした民主党の小沢代表に加えて、教師になるために教育委員会の理事などにお食事券を配っていたとされる、福岡の教員汚職事件も、もはや誰の耳目も集めない状況となっている。
幸か不幸か時期を重ねて報道されたのは、北朝鮮の国家首席である金正日の体調に異変が起きている、と言うものであった。北朝鮮の外務省職員は口を揃えて何もないとの説明を繰り返すが、金正日が軍事パレードに出席しないのは極めて異例の事であり、体調も含めて北朝鮮で何かが起きているのは疑う余地はない。
今後に向けては、核廃棄の進め方や拉致被害者の救済など問題が山積しており、北朝鮮の動静が気になるところではあるが、それより心配なのは日本の政治空白がどういう影響をもたらすか、その一点であろう。北朝鮮の動向を掴めず、核廃棄に向けた具体的な方策も示せず、拉致被害者の救済については、全力で取り組むと口先だけの対応で済まし、その上、政治空白を作るわけにはいかないと選挙を先伸ばしにしておきながら、その舌の根も乾かぬうちに、首相を辞任してしまった福田総理を擁してきた自民党、この政治空白の責任をいったいどうとるつもりなのか。
いますぐにでも問い質したい気持ちである。

0 件のコメント:

コメントを投稿