2006/06/07

インサイダーくらい、いんじゃない?

阪神電鉄株の大量取得で、一時は村上タイガース誕生か?とまで疑われ、世間からは完全に悪者扱いされてしまっていた村上氏だが、ライブドアの粉飾決算疑惑の捜査を発端に、ニッポン放送株に関連してインサイダー取引の疑いがあるとここ数日紙面を賑わせていたが、本日の午前中に行った会見で、インサイダー取引の疑惑を認める発言をしたかと思えば、午後には警視庁特捜部により身柄を拘束、逮捕に至ったというニュースが飛び込んできた。なんでも、ライブドア幹部に対してニッポン放送株の取得を薦めたのも村上氏本人であれば、ライブドアが実際に株式の取得を始めることが確実になったと見るや、極秘裏にニッポン放送株の取得を推し進め、ライブドアの取得とフジテレビのTOBにより株価が高騰するや否や、大半の株式を売却し多額の利益を得ていたのだ。はっきり言って、スケールは莫大だが内容は投資家と言うよりは詐欺師に近いだろう。村上氏本人も会見で言っていたが、世間一般の感情としては犯罪者に対すると言うよりは、巨額の収入を得ていることに対する妬みが大部分を占めており、ルール違反をした事に対しては精々思ったところで「欲を掻くか
らだ、様を見ろ」と言う程度のものだろう。
世間の反感はともかく、正直言って村上氏の犯した犯罪は少なくとも罪としては大したことの無いもので、経済に対する影響が多少心配される程度である。それに対して、秋田県で発生した男子児童殺傷・死体遺棄事件の私の心胆を寒からしめること、計り知れない。なんと、男子児童の死体が遺棄されていた現場近くで、2ヶ月前に水死体で発見された少女の母親が、死体遺棄容疑で逮捕されるに至ったのだ。報道によれば、取り調べに対して6日現在に至るまで、死体遺棄の容疑は認めたものの殺害については否定しているとの事で、殺害の動機もさることながら容疑者の精神構造も非常に理解し難いものがある。こうなってくると、容疑者の娘が水死体で発見された件についても、容疑者は頑なに事故ではないと主張しているが、本人によって何らかの関与がなされたのではないのか?と邪推しかねない。本当にあれは事故だったのか、あるいは事故に見せかけて殺害されたのか、世界で一番優秀な日本の警察にかかれば、この程度の事件で真相が明らかになるのは時間の問題だと期待したい。ま、順番で言えば茨城県だかで発生した幼児殺害事件の解決が先なんだけどね。まあ、この
調子だと今年はもっとたくさんの児童が犯罪の犠牲になるのは避けられそうにない。精々注意されたし。

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