2008/03/13

賃上げや、たった千円で花見も出来ず

今日、大手企業から春闘の賃上げ要求に対して概ね回答が示され、大半が1000円の賃上げで合意する結果となった。当初、賃上げ水準としては2000円が示されており、更に時間外手当ての上積みを要求していたが、結局は昨年と同水準での合意で落ち着き、時間外手当ての上積みに関しては継続協議という玉虫色の結論となった。つまり、時間外手当ての上積みは行われない、と言うわけである。
交渉の経緯や理由はともかく1000円の賃上げでは、手取りで計算すると恐らく500円ちょっとしか上昇せず、どれほど経済に寄与するかは非常に疑問があり、首相が期待する景気浮揚効果は限定的どころか全く期待できない状況である。たった1000円の賃金上昇では原油価格の高騰や、輸入食品の価格上昇と比較すると、到底補填することなど思つかず、景気浮揚というよりは低迷を若干ながら緩和する、と言った方が正しいであろう。
こんな水準で満足してしまう労働組合、さらにはその程度で溜飲を下げたと感じてしまう組合員、もっと言えば生活がどんなに苦しくなっても決起しない民衆。まあ、こんなくだらない人民どもには、たった1000円のお小遣いで十分満足してくれる、ということか。



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