2008/03/04

今度は衝突だ

イージス艦あたごと漁船が衝突した事件が発生してからまだ行方不明の二人の漁師が行方不明のままとなっている中、今度は護衛艦がベトナムで停泊中の貨物船に接触するという事故が発生した。双方に怪我人などはなく、護衛艦の船尾部分が若干へこんだくらいで、現地ではたいした騒動にはなっていない模様である。
しかし、このような事故を二度と起こさないと言ったばかりの自衛隊が、また事故を起こしたとして、日本国内では上へ下への大騒ぎで、またもや石破防衛大臣の辞任要求が出てくる事態となっている。今度の事故は、運行上の問題があったわけでもなく、誰かが怪我なり死亡なりをしたわけでもなく、普通に処理を行えばいいだけの単純な衝突であるにもかかわらず、なぜこの程度の事故で防衛大臣に対する問責が議論されなければならないのか、甚だ理解に苦しむところである。そんなことを追求している暇があったら、ガソリン税をどうやって一般財源化するのかを真剣に民主党なり社民党なりには議論して欲しいところである。
ここまで立て続けに自衛隊で事故なり問題なりが発生し、なんの躊躇いもなく野党の面々が防衛大臣を非難し、あまつさえ罷免を要求しているのは、恐らく、自衛隊の内部に石破防衛大臣を更迭して、より与し易い人物を大臣に祀り上げて、自衛隊に対する手綱を緩めさせようという力が働いているとしか到底思えない。漁船と衝突した際にも、大臣に断りもなく航海士を尋問のために呼び寄せ、海上保安庁に事前に連絡していないにも関わらず大臣には既に連絡済だと報告し、そのあとで海上保安庁に否定させては大臣の威厳を失墜させる。また、大臣を漁協に連れて行く途中で衝突事故を起こし、遅刻した上にマスコミにその事実をリークする。マスコミもまた、そのような自衛隊の策略に気付いてか気付かずか、面白おかしく報道を行い、野党も同調して石破防衛大臣に辞任を迫る、まさに自衛隊という組織が思い描いたとおりのストーリーで事態は展開しており、このままのストーリーであれば、遠からず石破防衛大臣は辞任に追い込まれてしまうのであろう。
なぜ、自衛隊が石破防衛大臣を辞任に追い込もうとするのか。それはこの大臣が居座り続ける限り、自分達の発言力は押さえつけられ、これまで自由に行使できていた権益もままならなくなり、組織としての自由が損なわれかねない、要は政治家主導で制御されてしまうことを恐れて、その力を持つ人物を排除しようとする動きに他ならないのである。官僚政治を排除しろと声高に訴えている野党は、奇しくもその官僚達の意に沿った動きをして、自衛隊という組織を守る手助けをしているのである。
なんでもかんでも否定・批判しかできない野党、官僚の言うとおりの答弁しかできない首相と自民党議員たち、やはり日本はこのまま滅んでしまうのが世界のためなのかもしれない。まあ、その前に官僚どもに食い尽くされて消滅してしまう可能性も高いのだけど。。。。



広告:大手企業のエンジニアになるチャンス!

0 件のコメント:

コメントを投稿