2008/05/28

使ったのはいいけれど

成田空港の税関で、麻薬探知犬の訓練として、一般旅客の鞄に大麻樹脂124gを隠し、探させていたことが発覚した。一般旅客の荷物を訓練に使用することは内部規定に違反しているとのことで関係者は厳重に処分するようである。しかし、問題は一般旅客の荷物を訓練と称して勝手に使用したことなどでは断じてない。
それは訓練を受けていた麻薬探知犬が、税関職員が荷物のサイドポケットに隠した大麻樹脂を発見できず、そのまま通関させてしまったと言う事実だ。日本はいわゆる水際での検疫体制がしっかりしているから、麻薬の持ち込みを厳しく取り締まっており、だから日本は安全だとしてきた言い分が、妄想であったことが明るみに出てしまったのだ。
日本の税関、与し易しなどと言うことがあからさまにばれてしまった以上、日本に対する麻薬の密輸は今後、大幅に増加することが予想される。昨日、警察ワンコを称賛したばかりでなんだが、麻薬探知犬は以外と役に立たない存在かもしれない。これが全て狂言で、これ幸いと密輸を始めた犯罪組織を片っ端から検挙する、壮大な計画であったなら、さすがの私も脱帽するしか無いところだが、恐らくそんな事にはならないだろう。度量の狭い日本の官僚に、そんな機転の利いた策など打てようはずが無いではないか。

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