2008/05/26

ダムはいつ決壊するのか

CNNで報道されていたが、中国四川省で発生した大地震の際に、がけ崩れなどで各地の河川が堰き止められ、ダムのようになっている箇所が多数確認されており、そのうち69箇所ものダムで決壊の恐れが高まっているというのだ。
6万人を超える死者を出した今回の大地震だが、各地に出来た天然のダムが決壊するようなことになれば、更なる被害を引き起こすことは容易に想像がつくだろう。日本からの救援隊も、二次災害の恐れが高まったことと災害の発生から時間が経過し、救出の可能性が極めて低くなったことから、現地での作業を終了し撤退したわけだが、どこに避難する当てもない現地の被災者の方々に対して、中国政府がこれからどういう対応を取るのかが非常に重要であろう。まさかダムの決壊を指をくわえて待っているだけ、などということはないだろうか。
中国で地震が発生した影響で、まさに存在を忘れられつつあるミャンマーの台風被害だが、状況は中国と比較してさえ非常に悪いを通り越して、最低の状態となっている。なにしろ、国家元首が被害者に対して「自然災害は誰の責任でもないのだから仕方がない」「死んだ人と比べれば生きているだけでましだ」などと平然と述べるようなお国柄なのである。大型の台風が接近しているという情報を事前にインドから提供されておきながら、何の対策もとらなかったばかりか、国民に対しては台風の影響は殆ど無いなどという嘘の情報を流し、何の準備も出来ずに台風の襲来を受けて大きな損害を被った民衆に対して、国際社会からの人的援助は全て拒み、届いた救援物資は被災民に届けられることはなく横流しされ、市場の店先に並ぶ始末、まさに政府が国民を見殺しにする構図そのものと言えよう。
今、われわれが政府・政治に対してきちんとした監視の目を持ち、関心を失うことなく不正を糾弾していくという意識を持ち続けなければ、いつかこの日本にもそういう時代が来ると予言しておこう。願わくばこの予言が外れることを。。。。
追伸
どうやらニュースを見ていたら、決壊の恐れがある69のダムは土砂崩れなどで出来たダムではなく、普通に建設されたダムの事で、それ以外に土砂崩れでできて決壊が心配される天然のダムが31箇所あるらしい。う~む、英語を適当に読むと間違うなぁ。。。。(オイ)

0 件のコメント:

コメントを投稿