このところ、CNNのトップページからミャンマーの台風被害に関する報道写真が外されたことは一度も無い。それに対して、朝日新聞のトップページでは、下の方の国際カテゴリに一行だけ「ミャンマー軍政、タイ首相の来訪拒否 大型サイクロン」という見出しが記載されているのみである。読売も国際カテゴリに2つほど記事が掲載されるにとどまっており、毎日新聞に至っては、トップページには一言も触れられていない。井川が先発して4失点だった、東京六大学野球が雨で中止になった、心斎橋にパンツ入り「ガチャガチャ」登場、そんなどうでもいいニュースが大きく取り上げられており、これでどうして日本人の国際感覚が養われるというのだろうか。学校教育にももちろん問題はあるのだろうが、日本人がいつまで経っても国際化できない原因のひとつは、国内偏重のマスコミにも責任の一端はあるのではないだろうか。
海外のニュースといえばアメリカ、為替の話となれば円高ドル安、こういうアメリカ中心の報道姿勢はいい加減に転換してもらいたいものだが、政府あたりからの圧力でアメリカ偏重の報道を行うことになっていたりするのであろうか。円高だと言いつつも、単にドルの価値が低下しているだけで、その他の通貨に対してはどちらかと言えば円は下落傾向にあり、対ユーロという点では1ユーロ160円という数年前では考えられないような水準にまで推移しているが、それがあまり重大なこととして報道されているのは殆ど見たことがない。なんと内弁慶の情け無い報道陣なのであろうか。こういうマスコミを育ててきたのは、国民が娯楽を中心とした報道を求めてきた事に責任があり、政治家と同じようにマスコミのレベルも国民のレベルに一致すると、そういう事なのだろうか。もしそうであれば、日本は本当にお先真っ暗、打つ手なし、お手上げである。見識のある人間は、早々に日本を脱出した方がよいかもしれない。
比較.com商品先物14社徹底比較
0 件のコメント:
コメントを投稿