2008/04/28

無能な日本人よ、死ぬまで働け

日本電産の社長が記者会見の席で、「休みたいなら辞めればいい」という趣旨の発言をしたことが物議を醸しており、労働組合連合の会長なども言語道断だと批判しているらしい。要は、仕事を休みたい人間は会社には必要ないという、社員を人間とも思わない発言のようで、日本人の働き方そのものを問う重大な問題だ、という話にも繋がっていて議論が盛り上がっているようである。
この社長もバカかもしれないが、もっと日本人は休むべきだ、社員を何だと思っているのだ、という発言をする人間もまた、バカではないだろうか。日本人は諸外国と比較すると能力的に劣っているので、頑張って休日返上で働く以外に、その劣勢を補う手段は残されていないということに、なぜ目を向けないで単純に比較しようとするのだろうか。
周知の事実だが、日本はOECD加盟30カ国のうち、労働生産性では19位、先進7カ国では最下位という状況である。つまり、1人が同じ時間だけ労働したとしてもアメリカの70%程度しか価値を産み出せていないのだ。じゃあ、そんなアメリカと対抗できるだけの価値を生産するためにはどうすればよいのか。答えは簡単で能力に劣っていて生産性を向上できない以上、アメリカ人が月に20日働いたとすれば、日本人はその劣っている30%を補うために、8.5日程度余分に労働すればよいのだ。つまり、アメリカ人は月に10日は休むことができるが、それに対して日本人は3日程度しか休むことは許されないのだ。
労働生産性に対する解説を読むと、どの日本の解説でも製造業ではかなり上位にいるが、サービス業の生産性の悪さが全体としての数値を押し下げているが、労働生産性というデータには日本固有のサービスレベルなどが考慮されておらず、単純に比較はできない、だからそんなに気にすることはないんだ、という結論に終始している。しかし、固有に事情というのはどの国にも存在しているものであり、日本だけが特別だと思うのは単なる自己欺瞞でしかなく、数値として示された結果は真摯に受け止め早急に改善策を講じるべきであろう。
こんな簡単なことにも目をつむり、日本人は働きすぎだ、もっと休むべきだ、というのは自らの無能さを省みない愚かな主張であり、やがてはその能力に見合った水準の生活に凋落していくレールを敷く行為に他ならない。この社長の言い分は経営者としては見識を疑うものだが、それよりも自らの生産性をいかに高めていくかに注力することが今後の日本の命運を左右すると言ってよいだろう。それができないのであれば、日本人はその能力の低さから、やがては単純労働力として中国や韓国における底辺労働者として、従事するしかなくなるであろう。

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