2008/04/12

逮捕されて当然だ

立川反戦ビラ事件の裁判は、4月11日に最高裁で判決が言い渡され、被告の上告が棄却され有罪(罰金刑)が確定した。この事件は反戦を訴える市民グループが、反戦を訴えるビラを自衛隊の官舎各戸に投函する際に、官舎内に無断で立ち入ったとする不法侵入で逮捕されたものだが、表現の自由と不法侵入という他人の権利侵害のどちらが優先されるか、という点で争われていたものだ。
弁護・擁護する論調としては、他の商業ビラは投函されているのに訴訟を起こされていない、住民の生活に何らかの不利益を生じさせたとは到底思えないという点から、反戦活動を妨害する目的で逮捕されたものだとしている。しかし、この反戦ビラを投函した3人は、退去するように命令を受けたにも関わらず、投函作業を続行し、見咎めた自衛隊員に対して「イラク派兵をどう思うのか」などと詰問を行っている。これが住民に対して不快感を与えていないとは到底思い得ないのである。
たとえば、自宅のポストに、ピンクチラシを投函しているAV業者がいたとして、その人物に投函を中止して退去するように求めたとしよう。その際に、投函をやめずに作業を続行し、そればかりかAVの内容について事細かに説明をはじめ、それについてどう思うかなどと聞かれれば、温厚な住人であろうとも警察に電話するのではないだろうか。しかも、官舎の入り口には立ち入り禁止の表示がされており、それを認識した上で行った以上、逮捕され有罪となるのは当然の結末と言えるだろう。
反戦運動そのものを否定するつもりはなく、個人的にも自衛隊の派遣は今の憲法のままで行うのは間違いだと考えているが、この手の反戦活動を行う人間とは全く相容れない。この種の人間は、自分たちが正しいと信じていることを、声を大にして叫ぶ事を表現の自由であり、その行使のためには他人が権利の行使を控えるのは当然だと考えており、自分の意見に賛同できない人間に対して、首肯するまで同じ意見を延々と繰り返し、それでも翻意しない者に対しては一方的に非難をはじめると相場が決まっているのだ。
こんな輩が国家反逆罪で逮捕されることもなく、不法侵入に対する罰金刑で済まされて、のうのうと世の中を闊歩して、また自分の意見を自由に発言できるとは、つくづく日本と言う国は自由なのだなぁ、と思う。これ以上、表現の自由を認めろだなんて、思い上がりにも程があるというものだ。

ダイエット、美容、健康食品の通販サイト【ナチュラルガーデン】

0 件のコメント:

コメントを投稿