2008/04/17

一石四鳥の医療制度

4月15日から、後期高齢者医療制度に基づいて、年金からの保険料天引きがついに開始された。これまで十分な説明を行ってきたとしていた政府自民党だが、混乱と反発が広がるにつれ説明が行き渡っていなかったなどと急にトーンダウンしてきたが、だからと言って保険料の徴収が収まったわけではない。2ヶ月に一度、2ヶ月分を徴収する仕組みなので、来月は天引きされずホッと一息ついていると、また6月に天引きされてしまい、繰り返しているうちに飽きやすい日本人はすぐに忘れてしまうだろうと言う、いかにも自民党・官僚的な発想でよく出来た制度である。
しかし、どんなに反発が強まろうが、導入されたこの制度をやめるわけにはいかない。なぜなら、これは高齢化で発生している様々な難題を、一石四鳥で一気に解決してくれる魔法の制度だからだ。
まず、高齢者の医療費が高騰していて保険だけで賄えず、国の財源を圧迫している問題が、高齢者が自分たちの年金から支払う事で解消される。また、保険料を徴収されることで生活が困窮し、蓄えの少ないものが次々と息絶えていく事が予想されるが、それにより年金の支払い総額が抑制される。さらに、人口が減少する事で、予想される食料危機やエネルギー危機にも対応が容易となる。
最後に、高齢者人口が減少すれば、当然の帰結として介護にかかる費用も圧縮されるので、開始早々、存続の危機に瀕している介護保険を立ち直らせる事も出来てしまう。現代の姥捨て山と呼ばれる悪魔の医療制度は、こんなに難しい問題をいとも簡単に解決してくれるのだ。こんな素晴らしい仕組みを作り上げた小泉元首相の悪口なんか言ったらバチが当たると言うものだ。高齢者諸君、次の衆議院選挙でも、自民党に入れてくれよな。

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