2008/02/17

JALって何じゃ・・・いや。

2月16日、新千歳空港で管制官の指示が無いにも関わらず、日本航空の旅客機が離陸を開始し、着陸したばかりのこちらも日本航空の旅客機と衝突しかねない重大トラブルを引き起こした。幸いにも、状況に気付いた管制官が懸命に停止命令を発したおかげで、事故は未然に防がれたが、それで日本航空が犯したミスが帳消しになる訳ではない。
日本航空は、同様のトラブルを2005年にも引き起こしており、その際に再発防止策として、管制塔の指示は機長と副操縦士が相互に指示内容を確認しあう手順を運航規程に盛り込んでおり、そんな中で引き起こした今回の未遂事故は極めて重大であると言わざるを得ない。再発防止策が何ら効果的に機能していないことは明らかであり、直ちにより一層の改善策が求められるが、そこで出されてきた改善策の内容についても、その有効性を国土交通省なりが慎重にチェックすることが必要となろう。業界内でも「なぜ日航で同じミスが起きるのか」との疑問の声が上がっており、既に失墜している日本航空に対する信頼は、まさに地に堕ちたと表現するしか無いが、残念ながら既に地に堕ちている信頼が、更に凋落することを表す言葉が見当たらない。
また、今回の未遂事故のあと、機内の乗客への対応についても非難の声があがっている。午前10時半にトラブルが発生してから午後2時に欠航することが決定し、乗客は全て降ろされたのだが、その間、乗客に対して状況の説明などは一切なく、延々と3時間以上も機内に缶詰状態で放置されていたのだ。乗客の事をコンテナに詰められた荷物と同じくらいにしか捉えておらず、欠航してしまったから別の便に詰め替えよう、程度にしか考えていないのではなかろうか。ただ、この期に及んでもまだ日本航空の旅客機に搭乗しようという奇特な方が大勢いるのが私には一番の驚きではある。
ちなみに、国土交通省の重大インシデント報告書を見てみると、2005年からこれまでの間に、日本航空は系列各社の合計で5件のトラブルを発生されており、これが6件目となる。これに対して全日空は系列各社の合計で4件となっている。明らかに日本航空の方がインシデントが多い、ということを確認しようとしたのだが、件数があまりにも少なすぎて、残念なことに統計学的には殆ど意味をなさない。せめて100件単位で報告されていれば、とは思うが、さすがにそんなにポンポン問題が出ていたら、いくら能天気な日本人でも搭乗するのを躊躇うようになろうと言うものだ。だが、だからと言って今回の日本航空のトラブルや乗客への不誠実な対応が許されるわけではなく、断固として利用者の方々は抗議をしていただきたいものである。幸いな(残念な?)事に、私は全日空系列にしか搭乗しないので、特に抗議を行う資格もなければその気もない。日本航空マニアの方々を気の毒に思うくらいか。ご愁傷様・・・・



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