2008/02/25

それ以外に浮かばねぇだろ

昨日、2月23日に種子島宇宙センターから超高速インターネット衛星と銘打たれた情報通信衛星の打ち上げが行われ、無事に衛星軌道に乗ったことが確認された。このあと、軌道を調整して静止軌道上に配置されるものと推定される。この情報通信衛星は山間部や離島など高速インターネット回線が提供されていない地域においても、高速な通信インフラを利用可能とすることの技術実証実験を目的としているが、現実的には費用の問題があったり(普通の衛星放送と違って、地上側は受信だけできればいい訳ではなく、送信も出来なくてはならないので、高額の設備が必要となる)、通信のリアルタイム性に問題があったり(いくら光の速さだと言っても、光ファイバーで直結したのと比較するとやはりタイムラグは無視できないくらいの大きさだ)、厳密には離島がカバーされていなかったり(奄美群島はカバーされていないらしい)と、色々と問題があるため、災害時の緊急通信くらいにしか利用できないのではないか、という意見が根強くある。
確かに、離島や山間部でインターネットのブロードバンド環境が利用できないのは、技術的な問題というよりは費用的な問題が主であり、光ファイバーの伝達距離が足らないなどという技術的な問題では無いため、純粋にコストが削減できないのであれば、無用の長物となるのは目に見えている。実証実験の成果を受けて、2010年あたりには商用サービスを前提とした衛星の打ち上げが計画されているらしいが、本当に何かの役に立つのかという懐疑的な視点で検証実験を行ってもらいたいものである。とは言え、所詮はお役所仕事、どうせ検証実験など行う前から商業的に成り立つかどうかなどそっちのけで、次の衛星を打ち上げることだけは既に決まっているのであろう。一番の目的は、国産のH2Aロケットの打ち上げ実績を積み増して、信頼性を諸外国にアピールしてロケットビジネスを少しでも拡大することが重要と考えているのであろう。もはやロケット先進国に太刀打ちするのは不可能だと言われて久しいが、それでもまだ未練がましくしがみついているのは、政府からの補助金が目当てなので、断念することは未来永劫ないのだろう。。。
ちなみにこの情報通信衛星の名前は「きずな」。何と何を繋ぐ「きずな」なのか非常に疑わしいが、「きずな」と聞いて思い出すのは「レイ、心のむこうに」くらいであろう。どうして・・・これに乗るの?きずなだから。はぁ、可憐だ。萌え~(あんた、バカァ?



広告:「FXの口コミポータルサイトFXWEB」

0 件のコメント:

コメントを投稿