2008/02/11

結局、日本人は金なのか

昨日、投票が行われた岩国市長選挙で、米軍機の移駐容認派である福田氏が僅差で当選した。これで、岩国市民は何万人もの米兵と共に大量の軍用機が駐留することになっても、自分の家族が米兵に性的の如何に関わらず暴行を受けようが、犯罪発生率が上昇しようが、抗議活動をする権利は放棄したとみなしていいだろう。要するに、国からの補助金を欲するあまり、平穏無事な生活を犠牲にすることを選択したのだ。愚かの極みとしか言いようがない。
たしかに、政府のやり方も姑息で、艦載機の移転を認めない方針を打ち出したとたんに、財政難にあえぐ岩国市に対して嫌がらせのように市庁舎の建て替えに対する補助金をストップし、どこかのコラムニストが書いていたが、現代版の兵糧攻めとも言うべき施策で攻撃してきたのだ。それに対して、岩国市の財政は困窮の度合いを増すばかりだったが、結局は政府に膝を屈して、艦載機の受け入れを承諾するかわりに補助金を受け取ることを選択したのだ。
政府の施策も気にいらないが、岩国市側にしてもなんとお粗末な対応なのであろうか。結局のところ、自力で何かを改革することはできず、なんら新しい策を打ち出すことも出来ない挙句に、政府の補助金に頼ることで当面の財政難を凌ぐことしかできない無能さを露呈した市を、今回の選挙で追認することとなってしまった市民も、同じく無能であり同罪である。なんという情けなく愚かな選択であったろうと、これから発生するであろう数々の問題を前にしてから後悔しても時すでに遅し、であろう。とにかく、岩国市は艦載機を受け入れるということで結論は出た。これで日本とアメリカの付き合い方、端的に言えば在日米軍をどうしていくのか、という本質的な議論も、当然の帰結として先送りされてしまうことが確定的となってしまった。日本の行く末を決める大きな流れを変えてしまった岩国市民の責任は重い。
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