2008/02/23

成田空港は必要なのか

あまり人には教えたくないが、4月から羽田-香港間の直行便が就航することになった。しかも、不定期に飛ぶ訳ではなく、1往復ではあるが毎日、利用することができるらしい。公表当初は料金が発表されておらず、成田との棲み分けのために料金が高く設定されるのでは?と心配していたが、最近になって設定された料金を確認してみたところ、成田-香港間の料金とほとんど変わらない(同じ?)ということが判明した。
問題は発着時間で往路の羽田発が20:45、香港着が翌00:30、復路の香港発が01:30、羽田着が06:45となっていて、日本に帰ってくる場合はともかく、向こうに深夜に到着してどうやってホテルまで移動すればいいのか、という問題はあるが、金曜日に仕事が終わってから飛行機で香港に移動し、土日を使って楽しんだ後で月曜早朝に日本に戻りそのまま会社に行く、なんて冗談だと思っていたような旅行が気軽に楽しめるようになりそうだ。
そう、この気軽に、というのが一番求めていたものなのだ。これまで香港に行こうと思ったら、およそ人が住むとは思えない成田とか言う僻地まで電車で2時間以上もかけて移動しなくてはならず、帰ってきたときも同じだけの時間をかけて人里離れた片田舎から家まで戻らなければならない。これが羽田という都会の目と鼻の先にある空港が利用できることになれば、仕事を終えてものの30分程度で、飛行場で出国手続きを取ることも可能なのだ。なぜ高々数時間で到着する香港に行くために、数時間もかけて飛行場までいかなければならないのか、これまで甚だ不便を感じていたのが、解消されるわけである。これを利用しない手はないというもので、早速予約状況を見てみたところ、4月11日出発、14日帰国のパターンでは、既に割引切符は売り切れとなっていた。むう、みんな素早い。。。
こうなると、成田空港の存在意義は薄れてきて、羽田空港をどんどん拡張して国際線が多く離発着できるようにしていこう、という声が高まるのは明白である。羽田空港からも同じように国際線が利用できるとすれば、誰が好き好んであんな僻地の空港を利用するというのであろうか。いまさらながら、成田に空港を作ることを決めた日本の政治家連中の頭の悪さにはあきれ返ってしまう。もう少しなんとかならなかったものなのか。今後は成田はあくまで地方の1空港、あるいは物流を主とする輸送基地として機能していただき、主に旅客を目的とする便は羽田を利用するように、調整を進めてもらいたいものである。



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