2008/02/10

前代未聞の不祥事でも角界は動じず

年端もいかない若手力士が部屋での稽古中に振るわれた暴行により死亡した事件は、ついに元親方と現役力士3人が逮捕されるという事態にまで発展した。息子を稽古と言う名の暴行で失った親御さんの心痛は察して余りあるものがあるが、事件の首謀者が逮捕されたところで溜飲が下がったなどという筈もなく、今後も同じような事件を起こさないための礎となって初めて、無くなった少年も浮かばれるというものである。
しかしながら、各部屋及び親方に対して、管理・監督を行うべき立場の相撲協会の対応は相変わらずで、何も改革を行う気構えも見えなければ、事件に対する責任というものも、全く理解していないとしか思えないその立ち居振る舞いを見るにつけ、相撲人気の復活どころか、ファンと人材という角界を支える2本柱がこれからどんどんと先細りしていくのは、まさに時間の問題という気がしてならない。
先日、4選を果たした北の湖理事長が、親方以下4名が逮捕されたことについて、大変遺憾で残念なことだとコメントを出していたが、一般市民にとって一番残念で納得いかないのは、あんたがいまだに相撲協会の理事長の椅子にしがみついて角界を牛耳っていることだっちゅうの。力士としては大した成績を残したのかもしれないが、組織の頂点に立つものとしての責任感と潔さの欠片もなく、ただただ単純に恩恵に預かっているだけの人物に、日本の国技たる相撲の行く末を任せてよいものだろうか。
願わくば、若手力士の有志が集まり、新相撲協会なるものを設立し、大相撲の興行を現行の相撲協会を押しのけてでも行ってもらいたいものである。目上の者に従うというのが日本の良識であるならば、下克上で上のものを蹴落としていくのもまた、日本の伝統といえよう。若者には、真の意味での自立と発奮を期待したい。
広告:アミノ酸で体スッキリ!!

0 件のコメント:

コメントを投稿