2008/08/26

WBCは目の前だ

オリンピックで惨敗し、金メダルどころか、銅メダルにすら手が届かなかった星野監督に対し、ネットのみならず球界からも非難の声が上がっており、さながら星野バッシングの様相を呈している。楽天・野村監督からは「仲良し3人組を監督・コーチに選んだ時点で、ダメだと思った」とまで言われ、ご意見番・張本氏からもなんで岩瀬にこだわったのかと采配を非難され、星野監督自身の口から「まるで被告席にいるよう」とまで言わしめる状況になっている。
そんな中、星野監督は来年のWBCでの代表監督に意欲を見せるかのような発言までしているらしく、リベンジに対する欲求が見え隠れする。確かに、来年のWBCまで期間はあと半年ちょっとしかなく、読売・渡邉会長(元、だったかも)も「星野以外に誰か適任者がいるのか」と推すかのような発言も飛び出しているようだ。
しかし、ちょっと待って欲しい。これでもし、星野が何の反省もなく、WBCの監督に納まってしまった場合、北京オリンピックでの惨敗について、結局は誰も責任を取らず、うやむやのまま済ませてしまったことになる。ここまでの惨敗を喫しておきながら、その責任を誰も取らないようでは、これからの日本野球界のみならず、スポーツ界、ひいては日本の将来においても、今よりももっと、責任を取らない風潮が広がっていくのではないか。卑しくも闘将を自負するならば、潔く責任をとってまずは一旦、代表監督の座を辞するのが筋ではないのか。その上で再起を図り、改めて代表監督に選出されれば、そこから自身のプライドの回復に向けて進めばよいわけで、このまま監督を続けることが彼のプライドをいささかも傷つけないというのであれば、星野もそこまでの男だったという話にしかならない。彼の猛省を期待したい。

0 件のコメント:

コメントを投稿