2008/08/02

何をいったい期待しろと

具体性に乏しく、相変わらず口先でお題目を並べただけの福田改造内閣が昨日、発足した。国民の生活主体とし、原油や食料の価格高騰に対応し、景気を上向きに修正していくことが重要だという内容で、福田総理が会見を行っていたが、じゃあ具体的にどういう政策を実行するのかについては全く触れられることが無いまま、会見は終了となってしまった。
原油や食料価格の高騰に対応するため、各種業界に対する補助金を拠出し、景気対策として道路工事を始めとする公共工事を率先して行い、不足する財源を賄うために年金や福祉を拡充すると言う名目で赤字国債を発行し、消費税を増税する、そういうこれまでの自民党政権が歩んできた負のスパイラルをますます加速させるだけなのではないか、具体性に欠ける会見からは、今後の政権運営がこのように進んでいくと感じざるを得ない。
今やるべきなのは、無駄な公共工事を廃止し、公務員改革を断行して天下りの温床となっている、百害あって一利無しの特殊法人を叩き潰し、歳出を大胆に削減しつつ社会保障費などの財源を確保することである。国民の負担を増やす事無く、将来への安心感を持たせる政策こそが今、国民から求められているものなのだ。歳出が増加することが予想されるため、消費税を増税し歳入不足を補おうとは、はっきり言って幼稚園児でも出来る頭の悪い対応でしかなく、これを到底政策と呼ぶことは出来ない。水が不足しているので、もう少し蛇口を大きく開こうという、役人的発想の典型だと言えよう。こんな政権に期待することはひとつたりとて、存在しない。とっとと総選挙を行い、国民の総意を問うべきであろう。

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