2008/08/29

寄り合い所帯と言うけれど

今日、民主党の参議院議員3人が離党届を提出し、新党を結成すると言う声明を出した。どうやら、小沢党首の政治姿勢に対して反感を持ったことが理由だとして説明しているが、これから民主党の代表選挙を行うと言うにも関わらず、なぜ選挙に立候補することもなく、離党・新党結成を選択したのか。
これでははっきり言って日本の政治を民主主義というのは言いすぎなのではなかろうか。政党内の勢力争いすら、正当な選挙で決める事を放棄するような議員が、これからも参議院議員として国会運営に携わっていくというのはいかがなものか。せめて、党首選に立候補し、総意を問うた上で離党するなどするべきではなかったのか。そもそも、彼等は民主党の候補者として、民主党に対して投じられた票で当選した議員である。離党するのであれば、国会議員の立場を返上し、民主党に対して議席を譲り渡した上で、改めて自らの信を問うというのが、正しい政治家のあり方だと言えよう。
もっとも、民主党からすれば、お騒がせ議員であった、姫井議員が何の排除行為に至るまでもなく、自ら去ってくれたのは、まさに僥倖であったと言える。民主党の中でも小沢に反対する勢力が、引き続き離党していくか、それとも小沢指揮の下、自民党政権打倒の旗の下、一致団結して政局に臨むかはわからないが、少なくとも民主党にとっても、また自民党にとっても、重大な局面を迎えつつあるのは確かだろう。これから、どういう景気対策が出てくるのかは不透明だが、民主党と自民党、どちらがどのような対策を打ち出してくるのかで、次の総選挙の行方が占われると言っても過言ではないだろう。企業の損益改善にばかりとらわれず、国民生活の改善のため、寄り合い所帯と言われる民主党の奮起に期待したいものである。


トレイダーズ証券の日経225先物・オプション取引

0 件のコメント:

コメントを投稿