2008/07/27

中国産ウナギ、輸入激減

昨年から大きく取り沙汰されるようになった、中国産食品の安全性に関する不信感を背景に、消費量の6割を超える量が中国からの輸入に頼っているウナギの輸入量が昨年9月から今年4月の間で、6割も減少したことが分かった。輸入量の激減に伴い、中国での生産量も半分に低下したらしく、中国最大のウナギ生産地である福建省福清市では7割もの事業者が廃業に追い込まれる事態となっているようである。

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もともとの原因は農薬入り餃子を発端とした中国産食品の安全性に関する疑惑であるにも関わらず、中国の生産業者側は、日本のマスコミが不安感を煽ったせいで大打撃を受けたなどとして訴えを起こすことを仄めかしたり、何も日本だけが販売先では無いのだから、これからは日本に輸入することは考え直したいなどと逆切れしてみたり、日本産のウナギと比べて中国産が安いのは不当だとして憤りをぶつけたりと、問題の根底にある安全性の問題を棚上げするかのような発言ばかりが飛び出しており、まったくこの国は安心・安全というものに対する意識が低いのだなぁと考えさせられる。
中国産の食品を国産と同じ値段で輸入しなくてはならなくなるのだとすれば、現在の価格差を背景に伸ばしてきたシェアは当然落ちていくだろうから、青息吐息の国内事業者が勢いを盛り返し、国内全体の景気が向上することが期待できる。できれば中国の事業者にはこのままの強気の姿勢でシェア下落に拍車をかけてもらいたいものである。

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