2008/07/19

ビールくらい、いいじゃない

東京都が7月15日に、都の職員29人が個人タクシーの運転手からビールなどを受け取っていたとする内部調査結果を公表したが、それに対して知事である石原慎太郎氏が「運転手がビール1本くらい飲ませたっていいじゃないか」という趣旨の発言をしたことが報道されていた。記事では発言の是非については特に論じておらず、周囲がどういう反応をしたかは定かではないが、職員を擁護するかのような発言に対して、画一的に批判が行われるのであろう。
しかしながら、タクシーの運転手が顧客に対するサービスの一環で、ビールを提供するのは何が問題だというのだろうか。例えば、そのタクシーの方が料金が高く、税金が余分に浪費されているというのであれば、まだ話は分かるのだが、タクシーの運賃など規制であらかじめ設定されているはずで、どのタクシーに乗車しようが、経費としては変わらないはずである。そういう点には全く着目せず、なぜ世間はビールを受け取ったことにのみ批判を浴びせるのであろうか。
じゃあ、例えば東京から九州まで出張に出掛けた際に、ANAに搭乗すると、全日空ホテルで提供されているスープが供された。公務員はこのスープも飲んではいけないというのだろうか。価格を考えればたいして違いは無いはずで、そんなことまでいちいち咎めていたら、顧客サービスというものが成り立たなくなってしまう。サービスとして何らかの物品を提供するのは、当然次回も利用してもらいたいという思惑があるわけだが、厳密に言ってしまえば贈賄と捉えることもできる。だが、それは公務員に限らず一般の企業に勤める会社員だって同様のはずである。私だって、ふんぞり返って偉そうに市民を見下している公務員は鼻持ちならないが、そのくらいのサービスを受けるのは何の問題も無いのではなかろうか。
それにしても石原都知事、あんたは思った事を口に出しすぎだよ。。。。


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