2008/07/10

成果ゼロのサミット

三日間の日程を終えた今年のG8サミットだが、福田総理が史上初めて主要な二酸化炭素排出国が一同に会して親権に議論できたことをアピールしていたのを見ても分かるとおり、具体的な成果に欠ける結果に終わった。議長国としてとりまとめを行い、外交力を発揮できるなどとは到底、考えてはいなかったものの、あまりの成果の無さにさすがの私も失望感を拭えなかった。
国別の二酸化炭素排出量
相変わらず、経済発展の足かせとなる事を危惧して、現在の温暖化を招いたのは先進諸国が原因であり、まずは先進国が率先して二酸化炭素の排出を抑制するべきであると、従来の主張を繰り返すばかりの中国を始めとする新興排出国、それに対して世界で取り組まなければ温暖化を食い止めることはできないと、これもまた従来の主張を繰り返すだけの先進諸国。最後までこの溝を埋めることはできず、結局なんの成果もあげることができなかった訳だが、両者が納得できる案など存在せず、やはり人類は、地球はこのまま温暖化の果てに死滅するしかないのだろうか。
それにしても、中国の態度には本当に呆れて開いた口がふさがらない。現在の二酸化炭素の排出量では既にアメリカを越そうかという勢いであるにも関わらず、自分たちの責任を全く感じることもせず、相も変わらずCO2の垂れ流しを続けている。グラフを見ると、中国の排出量はいかにも少ないように見えるが、これはあくまでも一人当たりの排出量を示していることに注意が必要である。中国は日本のおよそ8倍、アメリカの4倍の人口がいるので、全体の排出量としては日本のおよそ4倍も排出しているのである。
今回のサミットで唯一の成果と言えるのは、各国のエゴが剥き出しとなったことで、このままのやり方では永遠に地球温暖化に対する世界的な対策を決めることなどできそうも無い、ということが改めて浮き彫りとなったことくらいであろうか。なんとも情けない限りである。


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