2008/07/23

オリンピックは安全か

昨日、中国の昆明(日本ではコンメイ、と呼んでいるが、より近く言えばクンミン、のはずである)で通勤バスが相次いで爆発し、2人が死亡、重軽傷者が何人も出た、言わば無差別テロ事件が発生したが、いまだに犯人の目処も目的すら解明できない事態となっている。
中国政府としては、オリンピックとは何の関係もない、地方都市(雲南省)における単純な破壊工作だとして、国内では全く報道することなく済ませてしまいたいという思惑が見え隠れするが、いかに一党独裁政権で運営されている中国で発生した事件と言えど、世界の目を欺くことなど出来はしない。この事件は、開幕まであと10数日に迫った、北京オリンピックにあわせて行われた、極めて政治的な目的を持ったテロ行為であることは疑う余地もない。
中国当局は、この事件に関わった人間に関する情報の提供者に対して、日本円で150万円にも及ぶ高額の懸賞金を設定し、なんとしても北京オリンピックの前に事件を解決する意気込みで捜査にあたっている。テロ行為は卑劣なものであるし、人命を奪う行為を決して許すことなど出来はしないが、それでも中国政府に対して何か中国人民が声を上げようとした場合、国家反逆罪(罪名は違うかもしれないが)で逮捕される可能性を考慮すると、テロという非人道的だがアピールだけは出来る行為に走る、抑圧された人民がいるという事実を忘れることはできない。
願わくば、この北京オリンピックを境に、中国人民にも言論の自由が平等に与えられん事を。ま、一党独裁の中国では無理な話かな。。。。。

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