2008/07/31

産業か生活か

ここ最近の燃油価格高騰の影響で、漁業関係者の操業が立ち行かなくなりつつある事態に対して、政府は緊急の支援策を打ち出す方針を固めた模様である。さらに、経団連からも輸送業など燃油価格の影響を受ける業界に対して、政府の支援を求める声が上がってきた。
どうも日本の政治は、産業ばかりを優先し市民の生活を疎かにするキライがあるようで、支援策として出てくるのは、産業界に対する優遇措置であったり、新しい事業を始めたりといった、市民生活には全く直結しない方向にばかり舵を切るようで、生活がどれほど苦しくなろうともお構い無しである。
もっとも、市民にしても景気が悪くなって会社が倒産するよりはマシだという論理に惑わされて、何年経っても何度騙されても、相も変わらずに景気対策と言う名の産業振興策を支持し続ける体たらくである。いい加減に産業と生活は直結しないと言う事に気付いて欲しいものである。その証拠に、ここ数年、景気がよくなり企業の業績が大幅に向上したが、生活は一向に好転しなかったではないか。
ま、何度も言ってきたが、喉元過ぎれば熱さを忘れるありがたいお国柄・・・・

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