2008/07/24

事故減少は取締強化の賜物か

今年上半期の交通事故による死亡者数が昨年同時期と比較して、350人ばかり減少し、2295人にとどまる事が判明した。年間での死亡者数が5000人を割る可能性もあり、当局では飲酒運転やシートベルト着用の取締が功を奏したとしているが、果たして本当にそうなのだろうか。
私はこのところ、ガソリン価格の高騰を受けて全く運転から遠ざかってしまい、実感としては何もないが、高速道路の渋滞がほとんど目につかなくなったりと、このところ交通量の減少が目に見えて明らかとなってきているらしい。みんな、不要不急の場面で車を運転することを敬遠するようになりつつあるのだ。
交通量が減少すれば、交通事故も減少するのは当然の帰結と言えよう。そもそも、不要不急の場面で車を運転するのは、だいたいにおいて、普段は自分では運転しないペーパードライバーであり、毎日運転している人間と比較すれば、事故を起こす確率は高い。そういう、いわゆる下手くそが淘汰された事で、事故による死亡者数が減少したのではなかろうか。
まあ、理由はともあれ、死亡者数が減少したことは喜ばしい事なので、とやかく言うつもりはないが、一市民として議論がおかしな方向に向かわないようにだけは、見張っておく必要はあるだろう。

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