2005/02/14

二つ折りの携帯電話

普段使用している携帯電話は、これまでの2年間程ずっと回転型の端末だったのだが、この度、新しいタイプの端末を手にして使い始めた。各キャリアから発売されていると思うがスライドタイプの端末だ。おい、タイトルと違うじゃないか、と言うなかれ。その辺りはおいおいと。
これまで使用していた回転型には当初、色々と問題があり、回転機構に問題があったのか、回転させてもいないのに画面の上下が切り替わってしまうトラブルや、根本的な問題なのだが、キー操作が非常に固く、押しても反応しないことがある、などと言ったものであった。10桁の電話番号をダイヤルすると押したはずの数字が一つ二つダイヤルされていない、という具合だ。幸い、修理に出したせいか、はたまた使用者が馴染んできたのかは定かではないが、最終的にそれほど悪くはない、という評価に私の中では落ち着いたものだ。世間的な評価を見ても、各キャリアから発売された回転型の端末がほぼ軒並み1世代で終わっていることからも察しが付くと言うものである。
さて、今回新たに手にしたスライドタイプの端末(面倒なのでスライド型と呼ぶが)を最初に見た感想は研ぎ澄まされたデザインが非常にクールで魅力的な端末、と言うものであった。だからこそ、今もこうして手にしている訳なのだが、どうもあまりよろしくない。スライド型と言うくらいなので、使う際には、液晶部分をスライドさせることで表示されるキーを操作するのだが、ここに一つ問題があり、端末に付けたストラップを少し引っ張るとスライドが開いてしまうのだ。鞄などに放り込んである場合に、勝手に開いてしまうと、耐久性の問題が気になるところだが、使用感とは別の問題なので、まあいい。
それよりも問題は手で握った際のホールド感、つまり安定して手の中に収めて操作が出来るか、という点なのだが、個人差はあるだろうが、どうにも操作しづらいと感じられる。持ち方が悪いのかも知れないのだが、どう持ってもどこかのキーを押す際に無理がくるように感じられる。大きな原因は数字キーと十字キーの間に、機構的な制限なのだが、かなりの段差が出来てしまっている点ではないか、と思われる。一般的には使用者は親指でキー操作を行うが、段差がある分、遠くまで指を伸ばす必要が出てくると、感じられる。実際は十字キーの部分が浮き上がっているのだから、伸ばす距離は却って減っている筈なのだが、これまでの二次元の動きから三次元の動きに拡張されたことが、そういった印象を与えるのではないだろうか。また、親指を上下にも動かす際に安定感の喪失にも繋がっていると感じられる。
やはり、スライド型も回転型と同じく、1世代で消えていく運命ではないか、そんな予感がある。登場して以来、永い月日が流れながら、未だに新機種のラインナップから外されることの無い二つ折り携帯、支持され生き残る物にはやはり、それなりの理由がある、と言う事だろうか。

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