2005/02/26

日本も核武装をするべきか

北朝鮮が核武装を宣言してしばらく経過したが、宣言前と何も変わったところが見られないのは、いったいどうした事だろうか。弱腰の日本政府が何も抗議しないのはいつもの事だが、アメリカは相変わらず中東にかかりきりで極東を顧みる
余裕は無いし、頼みの中国も核武装に対しては非難を表明してはいるものの、どちらかと言えば同じ社会主義国家として、北朝鮮寄りの外交を展開しているように思える。肝心の北朝鮮だが、宣言はしたものの、その後は目立った動きもなく、核実験を行った形跡もない。まあ、そもそも北朝鮮の狭い国土のどこで核実験が出来るのか、という問題もあるが、これでは諸外国を牽制して交渉を有利に進める為に宣言を行ったとしか思えない。相変わらず何を考えているのか読めない国家である。
それにしても気に入らないのは、拉致被害者の遺骨と偽って、関係無い人の骨を提供しておきながら、それを指摘されると日本側の捏造と開き直り、逆に日本を非難する北朝鮮側の不遜な態度である。明らかに日本を軽視した発言であり、到底受け入れられない内容だが、ここまで日本が犯罪国家に軽んじられる理由のひとつとして、日本が北朝鮮に対して脅威となりうる具体的な方策を持っていない事が上げられる。
北朝鮮は、日本に対するそれと異なり、アメリカに対してはいかにもポーズと分かる程度にしか非難しないのが常である。直接・間接的にアメリカに対する非難声明を出してはいるが、戦争に直結するような発言は行っておらず、現在まで戦闘行為にまでは至っていない。日本に対するそれとは明らかに温度差があり、これは先ほど述べたが日本には海外へ侵攻する軍事力がないため、どれほど日本人が激怒しようが自国には直接の被害が生じないため、気にも留めていないというのが真相だろう。
このような状況下で日本の取りうる対策は、軍備の増強しか考えられないのだが、核武装を宣言した国家に対して、いくら通常戦力を拡充しても無意味であるし、維持費を考えても非常に非効率的と言える。そこで登場するのが日本核武装論である。核拡散防止条約を批准してはいるものの、極東パワーバランスの当事国としては、相手が武装している以上、なんらかの対策が必ず必要であろう。今、こうしている間にも北朝鮮から核ミサイルが飛んでくるかもしれないのだが、対空ミサイルによる迎撃率の低さを考えると、核の抑止力に頼らざるを得ないのではないだろうか。東京上空で核爆発が起きてから慌てても時既に遅し、とはならないで頂きたいものである。マンガや小説であれば、ビーム兵器で撃墜しているのだが、現実はそう甘くないと言うことだ。

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