2005/02/14

地球の温暖化『人間より先に滅ぶもの』

地球の温暖化が叫ばれ始めて久しいが、一向に改善の兆しは見られない。世界中で温室効果ガスである二酸化炭素の放出の抑制に取り組んでいるようだが、対策は遅々として進んでいない、ように見える。実際、昨年は世界的に猛暑が襲いかかり、日本でも真夏日その他の観測史が塗り替えられた。しかし、温暖化の影響は種の存続にまで関わりかねないところにまで広がりつつある。このままのペースでいくと、北極熊が20年後には絶滅する可能性があるらしいのだ。
北極熊は名前のとおり北極圏に生息している、いわゆるシロクマだが、地面のある南極と異なり、彼らが生活しているのは北極海の氷の上である。当然、足下の氷の下には北極海が果てしなく広がっている。ところで地球が温暖化すると海水面が上昇するため、世界中の海に面した大都市は洪水に見舞われる可能性が高いが、そもそも海水面の上昇は、極地方の莫大な氷の融解が原因である。極地方の氷が全て溶け出すと世界中が大洪水に襲われるが、同時にシロクマさんのおうちも失われる、という寸法である。事がここまで進んでも、夏の暑い日には地球の温暖化を促進すると分かっていても、自分1人では何も変わる訳がないからと、エアコンのスイッチを押してしまう、愚かな人類には相応しい末路だろうか。それに巻き込まれて絶滅していく他の種が哀れだが、人類と同じ時代に生まれたことを不運と思ってくれたまえ。
温暖化はまだ多少は先の話なのだが、すぐ目の前に迫りつつある危機もある。温暖化との関連は確認されていないが、北極圏上空に過去に例が無いほどの寒気団ができているらしく、影響で成層圏にまで雲が広がっているとの事。今のところ、冬季で太陽が南半球を照らしているため問題は無いが、太陽が戻ってくるまでに、この状態が解消されなければ、成層圏まで上ったフロンが太陽光に反応し、オゾンが大量に破壊される、つまり大規模なオゾンホールが発生する恐れがあるらしい。これまで、南半球の問題として取り上げられる事も多かったオゾンホールだが、ついに北半球にもその牙をむき始めたのだろうか。不遜極まりない、この先進国家を気取る愚かものたちに鉄槌を与えるために。
ただその鉄槌がまず降り下ろされるのが、北欧あたりのフロンとはあまり関連なさそうな地域というのが玉に瑕だが。

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