2005/02/24

一体、日本人はどうなったのか?

近年、続発する事件に被疑者の低年齢化、手口の巧妙化に度重なる不祥事と、日本人は一体全体、どうなってしまったのであろうか?
最近、増加しているのが小学校での凶悪事件で、校内に無断で立ち入った不審者が、凶器を振りかざして犯行に至る、というものである。世間では学校側の危機管理体制を問う声もあるが、もともと学校は誰にもその門戸を開くという発想から、不審者が侵入しやすい施設になっており、この点で学校側を非難するのは妥当ではない。実際問題として、警戒厳重な学舎で児童が落ち着いて勉学に励めるかと言うと甚だ疑問である。
では根本的な問題はなんなのであろうか。これは日本人の心の有りようまで問われる重大な問題であるが、簡潔に断定すれば日本人全体の心が荒みきって、人間性を失っており、法律はおろか道徳を犯す事に対する罪悪感が希薄化しているのではないかと思う。
このような事態を招いたそもそもの原因は日本で行われる教育内容の変化に依るところが多いのは間違いない。その昔、日本で行われていた教育では、今とは異なり体罰が当たり前のように行われていた。最近は保護者団体や児童擁護団体からの激しい抗議のために体罰が行なわれるケースは激減しているが、これは同時に教師の権威が衰えてきたとも言えるわけである。実際、統計が取られた訳ではないが、教師の体罰が減少してから、凶悪犯罪が増加しているように思われる。
世間一般では体罰は悪であり、廃止する事で学校の改革が達成されるかの風潮があるが、これは生徒側の増長を招くだけなのではないだろうか。生徒というものは人間として未熟であるというが、だからこそ教育に限定せず躾を行うことも必要なのではないだろうか。行き過ぎた体罰規制に賛同しておいて、いざ自分の子供が問題を起こした時に教育に責任を転嫁する、厚顔無恥な今時の親達には反吐がでる。

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