2005/02/12

温泉の掘削は誰が許可するのか

昨日、東京の温泉掘削現場で天然ガスの流出があり、ガスに引火した火事を消し止めるのに20時間以上もかかるという事故が発生した。幸い、死傷者は伝えられていないが、都会の真ん中での事故だけに大惨事になっていてもおかしくない。不幸中の幸いであろう。
ニュースによると昨今の温泉ブームに乗って都内では最近、温泉施設の建設が相次いでいるらしい。昨年くらいにお台場にオープンした温泉施設を皮切りに次々と建設が進められているとの事であった。
温泉施設という事は当然、地下から水を汲み上げて利用するのだろうが、そんなに次々と施設を作って問題はないのだろうか。高度成長期に工場が地下水をあまりにも汲み上げ過ぎた為に地盤沈下が発生した事をまさか忘れた訳ではないだろうが心配である。老婆心であることを祈る。
肝心の天然ガスだが、なんでも東京から千葉にかけての地下の砂層にはかなりの天然ガスが蓄積されており、たまたまガスが大量に溜まった地点を掘ると、噴出してくる可能性が高いのだそうで、もしそのとおりなら、掘削業者が事前の調査を念入りに行わなかった人災とも言えるだろう。
そもそも、都内でなにがしかの施設を作ろうと思えば、都の許可が当然必要になるだろうから、監督すべき行政の責任も問われて然るべきであろう。何が一番気に食わないかと言うと我々の税金がこんな馬鹿みたいな事故の処理で使われる事なのだが、どうせだれも責任取らないんだろうな?

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