2005/02/16

ホリエモンよ、どこへ行く?

今、日本の証券業界を賑わして、熱い戦いが繰り広げられている。言わずと知れた、ライブドア対フジテレビだ。何日か前にも話題に取り上げだが、状況は一変してライブドアに不利な情勢となりつつある。フジテレビがニッポン放送株の取得目標を、当初の50%から25%に引き下げたためだ。
元々は歪になった親子関係を実態に合わせるために過半数の株式取得を目指していたのだが、ライブドアの影響力を断ち切るために議決権を行使できなくなる25%の株取得を目指す、と発表したのだ。これに対抗してライブドアはニッポン放送株を50%取得した上で、ライブドアを引き受け先に増資を行う策で対抗していくことを明らかにした。しかし、この対抗策を実行するためには巨額の資金が必要となるため、ライブドアの株価は昨日から下がり続けている。
ホリエモンの対抗策は、たしかに戦術としては「あり」なのだが資金が続くなら、と言う但し書きが付いてくる。仕掛けた人がホリエモンではなく、ちょっとした小遣い稼ぎのつもりで株を売買していたら、なぜか役所から警告が送られてきて、何事かとよく調べてみたところ、短期に売買するつもりで買ってみた株が実は、とある会社の過半数の株式を買ってしまっていた、おっとこいつはウッカリだ!なんて言い出したビル・ゲイツだったりしたら、買収に乗り出してきた瞬間に大概の会社はホールドアップだが、残念ながらライブドアにはそこまでの資金力はない。
そこで債権を発行するなりして、資金を集めなくてはならないのだが、今回の買収に必要、として発行される債権分の資金は2月24日にならないと振り込まれないため、当面の活動資金を債権引き受け先の系列ノンバンクから借り入れている事まで明らかとなった。分かり易く言えば、要はサラ金から金を借りて株を買っていた訳である。これを嫌気して今日もライブドア株は後場から大きく値を下げる展開となった。また、ライブドアが増資を予定し、さらにフジテレビが取得目標を半分に下げた事で、ニッポン放送の株価も同様に下がっている。
しかし、ライブドアはここまでして、フジテレビを支配下において、何をしたいのだろうか。それよりも旗色が悪いが、これで最終的に買収が失敗したら、ライブドア自体が危ないのではないだろうか。ライブドアの株はまだしばらく買えそうにない・・・

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