2005/02/25

二輪車向けのナビゲーションは必要か

先日、ホンダの子会社であるホンダアクセスが(この名前で無関係な会社であったらそれはそれで問題だ)二輪車向けのナビゲーションシステムを発表した。自動車に搭載されるものと異なり、直接雨風に晒される事が前提となるので、防水性に配慮したとなっていたが、より心配なのは盗難をどうやって防ぐかである。家に帰った際は取り外して保管が可能だが、外出先で駐車してバイクから離れる時も持ち歩かなくてはならないのだろうか。どのくらいの大きさに収まっているのか知らないが、大層な荷物になる事、請け合いである。
そもそも、バイクでツーリングに出掛ける時は、地図こそ持っていくものの、知らない場所をしらないまま、自由に走るのが楽しかったりするのだ。たまには明らかに間違えた道を走り、気が付けば行き止まりの袋小路に入り込み、突き当たりの家の庭先で地図を広げ始めたり、道だと思っていた物が段々と細くなり、いつの間にか野山の獣道になっていた、そんな経験もあるが、それも旅の楽しみでもあるのだ。ナビゲーションシステムなど搭載したら逐一居場所が分かってしまい、楽しみは半減してしまう。そんなものよりも早く導入してほしいものがある。ETCだ(注:エトセトラではない。導入にあたってhostsの書き換えも必要ない)
ここで言うETCとは高速道路の利用料を料金所通過時に自動で支払ってくれる物で自動車ではかなり普及してきた事もあり、車を運転していて知らない人はいないと思うが、未だにバイクに搭載できるETCは採用されていない。その理由はバイクの場合、自動車と異なり二台以上が同時に料金所の同じレーンに進入出来るからだと聞いた事があるが、自動車よりも切実に必要としており、渋滞緩和の効果も期待できるバイク用ETCを早く導入してもらいたい。
なぜ自動車よりもバイクで必要としているのか。それはバイクの搭乗者は自動車のそれと異なり、事前に料金を準備しておく事が出来ないからだ。自動車であれば、風で飛ばされる心配も無いため、座席の側に支払う予定の料金を準備しておけばよいが、バイクの場合、きちんとしまっておかないと風でどこかに飛んでいってしまうのだ。そのため、料金所に着くとノロノロと手袋を外し、カバンやポケットから財布を取り出し、料金を支払うとまた財布を仕舞い、手袋をはめてようやく発進出来るわけで、後ろに自動車が並んだ日には、遅いのが分かっていて並ぶとは、なんと愚かな野郎だと呆れるばかりである。

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