2008/11/05

小室に騙されるな!

今日、音楽プロデューサーの小室哲哉が、著作権譲渡に関する取引の詐欺容疑で、逮捕されるという事件が報じられた。なんでも、小室氏が作曲した曲の著作権に関して、神戸に住む実業家に対して10億円で売却すると言う話だったらしく、既に5億円が支払われたにも関わらず、著作権の譲渡が行われないことから、購入側の実業家が支払済みの代金返還を求めたことから、発覚した模様である。
報道内容を見たところ、実は既に小室氏の著作権は譲渡済みで、本人が売り渡すことができる著作権というのは殆ど残っておらず、殆どがレコード会社などに渡っており、売却することはできない状態になっていたとのことで、取引自体が架空の取引を持ちかけた詐欺事件ではなかったのかという疑惑が持ち上がっているようなのだ。
しかし、なぜこのタイミングで小室氏は逮捕されたのか。政治に対して国民の意識が高まっており、消費税の増税を麻生総理がぶち上げたこのタイミングで、なぜ国民の注目を集めることが間違いない小室氏の逮捕という事件が発生したのか、その意味をよく考えた方がいいだろう。恐らくこれは、いつでも逮捕できる状態にあった小室氏に対して、今、国民の目を政治から逸らすことが与党・自民党にとって、最適なタイミングだったため、今日の逮捕という事件になったのではないのか。テレビを始めとしたマスコミは、こぞって小室氏の逮捕劇を面白おかしく伝えており、もはや増税議論など報道する気もなく、まさに政府の思惑どおりの報道を繰り返すだけのスピーカーと化している。
しかし、こんなありきたりの政治手法に、今の日本国民が果たしてまたしてもひっかかり、増税に対する興味を失い、今までのとおりに気付かないうちに増税法案が成立してしまう、そんな情けない失態を、50年間変わらなかった日本政治そのままに繰り返すのか、興味を持ってみてみたい。まあ、自民党の民衆を自分たちの好きな方向に導き、気付かないうちに自分たちに都合のよい政治を完成させてしまう、そんな手法はこれまでのところ、完全に成功している。今度もまた、国民はいいように操られ、気付かないうちに導かれ、抗議することすら出来ないまま、自分たちが搾取されていることを隠されたまま、安穏とした生活を続ける可能性は非常に高いと言える。なにしろ、流行だけがこの国の市民が考える、重大事項なだけに、この予想が当たるのはまあ、非常に腹立たしいものの、まず確実なところだと言えよう。日本国民ほど騙しやすく操りやすい民族はいないからね(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿