2009/06/21

世の中、無茶な人ばかり

近所を歩いていたら、80はとうに過ぎたであろうおばあさんが、買い物帰りなのか手提げ鞄を片手に、歩くのが精一杯なのではと思われるくらいの足取りで、向こうからやってくるのが見えた。まだ信号の向こうをよたよたと歩いていたところ、何を思ったか信号が点滅し始めると急に走り出そうとし、三歩も走らないうちに信号を渡るのを断念したのか、立ち止まった。信号までの距離は約20m、おばあちゃん、それは無理というものです。
しばらく行くとコンビニの前で、小学生くらいと思われる女の子が4、5人で屯してアイスらしいものを仲良く食べているのに出くわした。これからどこに行こうか、などと相談している風だったのが、中の1人が突然、向こうを指差して言ったものだ。「青だ。行こ!」
信号が変わったのを見て、行き先などまだ決まっていないが、とにかく出発することを思い立ったのだとは分かったが、その指差した先にある信号は、ここから遥か100mも向こうで小さく青信号である事を示すばかり。いや、意気込みは分かるけど、さっきのおばあちゃんより少しだけ無理はないけど、いや、やっぱり無理かな?今から走り始めても、信号に辿り着いたら赤だよ・・・・
その信号のあたりで、マンション販売のおじさんが新築販売募集のチラシを配っては勧誘を繰り返していた。このところの不況で、マンション販売は厳しさを増しており、相当に利便性がよい物件でも、なかなか買い手がつかない有り様だ。この販売員も、今月の売上実績はおそらくゼロなのだろう。ついに思い余った、かは定かでは無いが、目の前に止められたベビーカーに乗っている、年の頃はまだ1歳にも満たないであろう赤ちゃんにまで、パンフレットを手渡していた。この赤ちゃんがマンションを購入できるくらいの年になった頃には、たとえまだ売れ残りがあったとしても、新築ではなく、充分中古物件で通るだろう。もちろん、大地震などで倒壊することなく、あと20数年耐えきれば、の話だが。おっさん、上司が見てたら、即時解雇だぜ。

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