2009/06/23

コクの時間

若い男性が特定ジャンルの雑誌やDVDなどを見ながら、1人物思いに耽る、あるいは激しく呼吸を乱しながらソリティアに没頭する、そういう時間のことを指しているわけでは断じてない。
キリンが新しく発売したビール系飲料、早い話が代替ビール、または大体ビールの名前が「コクの時間」だ。前に発売された淡麗Wは本当にひどい出来だったので、よほど買うのをやめてやろうかと思ったが、一度は買って確かめてみなければ、それがどんな期待できないものだとしても、敵前逃亡にも等しい行為を自ら許すわけにもいかず、さすがに2回連発で失敗作はないだろうという読みもあり、とにかく一度確かめてやるくらいの気持ちで一本を手にとってみた。
一口飲んだところで、前の淡麗Wに比べれば、はるかに良い出来だということはすぐに分かった。とにかく、あのひどい甘味は特に感じる程ではなく、普通に最後まで飲みきる事が出来たという事実が、これが失敗作ではないと言うことを物語っている。しかし、それでも胸にこみ上げてきたのは、やはり代替ビールはビールは越えられないと言うことだ。大変に残念な結論ではあるが・・・・
そりゃそうである。ビールよりおいしい代替ビールが、より安い価格で販売されていれば、ビールそのものが売れなくなるのは当然の帰結として、火を見るよりも明らかだろう。やはり、我々にはビールの代わりを探す事は許されず、ただどのビールを飲むのかという選択肢のみが、神から与えられた唯一無二の選択肢、と言うことなのだろうか。

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