2006/05/31

問題は、ドイツが本気だったかだ

ワールドカップ2006ドイツ大会が目の前に迫る中、開催国であり優勝候補でもあるドイツ代表vs日本代表の試合が日本時間31日早朝に行われ、2-2の引き分けと言う期待以上の結果を出すことが出来、いいイメージでワールドカップ本戦に臨む事ができそうである。二点を先制しながら、点差を守りきることが出来ず、最終的には引き分けに持ち込まれてしまったと言う反省点はあるものの、優勝候補と互角に戦えたというのは評価されるだろう。
しかし問題は、果たしてドイツ代表はどこまで本気だったのか、と言うことだ。試合全体を見たわけではないので確かな事は言えないし、ドイツ代表から何か公式なアナウンスがあったわけでもないのだが、画面から見る限りでは前半と後半のそれぞれ30分を過ぎたあたりから突然、ドイツ代表の動きが活発になり日本に対して怒濤のような攻めを繰り出してきているような印象を受ける。事実、奪われた得点は後半30分と35分で、どちらもセットプレーからの得点だったが、その時間帯はかなり日本が押し込まれていたとも言える。
高原の二点目に至っては、二人のディフェンダーをうまくかわしてゴールを決めたシーンが繰り返し放送されているが、高原の後ろにいる三人のドイツ選手が、高原がゴールに向かっていくのを阻止する気配もなく、ただシュートするのを見送っているのだ。普通ならファールになっても止めなくてはいけないシーンなのだが、抜かれたディフェンダーが茫然としている、と言うよりは練習でもしているかのように、私の目には映ったのだ。
そう、練習と言うのが一番しっくりする表現だろう。恐らくドイツは本戦に備えて最終調整を行うという目的で、あえてゆっくりとした動きで自軍の連携を確認し、リードされた局面での対応を試すため、終了近くでは半ば本気の攻撃をかけてみたのではないだろうか。そうだとすれば、日本代表には強豪国が本気で攻撃を仕掛けてきた場合は、得点を防ぐ手だてが無い、ということになり、予選突破など到底おぼつかない、と言わざるを得ない。これが私の杞憂に終わることを切に願わずにはいられない。

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